えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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この夏はずっと病に臥せっていたのだけど、一つだけ小さな旅をした。富士山を時計と反対まわりに車で旅をしてみたのです。泊まったところは下部温泉。「鄙びた」というより「廃れた」という方がふさわしく、その廃れ具合が不思議な風情となってなっている、32度のぬる湯と沸かし湯を交互に入る、古くからの名湯。

冨士浅間神社



精進湖


本栖湖


道の駅しもべ


下部温泉の町で見かけた祠


泊まった湯本ホテル


下部温泉のお湯を守る熊野権現


下部温泉の町の小高い丘から望む小さな街並み


下部温泉の町で見かけた理容室


夕食


朝食


朝霧高原


富士山本宮浅間大社





ぼくの車はマニュアル車

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今月のぼくの歌う予定です。他にもオープン・マイクなどに出没します。遊びに来てね。

http://kysakai.lovemebaby.net/t-201809.html
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8月11日、山の日ぐらいから、風邪か何かで調子悪い。ほっておけば治るさと思っていたのも悪かった。症状はひどくなり、喉が痛くなり食事も受け付けないほどに。

医者に行くべきだと考え、さて、今はお盆休みかもしれないと、行きつけの町医者のホームページを調べると、やはり休みだった。

近頃、最寄りの駅近くにできたクリニックのホームページを調べると、夏休みも取らずに開業していているではないか。ふらふらと熱のある体を動かし、その新しいできだはわかりのクリニックに行く。若い医師がおり、解熱鎮痛剤と咳止めと抗生物質を処方され、一週間後、熱も下がり、顔にできた吹き出物のようなものも薄くなっていたのだが、まだ喉に痛みを感じるので、また駅近くのクリニックに再び行き、症状を話す。医師は別の薬をぼくに処方したのたが、そこからが恐ろしい経験であった。

新しく処方された薬を飲み始めると、痰と唾液がどしゃ降りの雨のごとく出てきて、一時間に一回は吐いてしまい、何度もうがいせずにはいられず、布団と洗面所の間を行ったり来たり、食事もまったく喉を通らなくなり、二晩ぐらい眠れなかった。

もしかして、とぼくは思い、薬を飲むのを控えると、少しは症状は収まる。三度、駅近くのクリニックへ訪問し、あらましを伝える。ぼくの話を聞いた医師は、痰が出るのはいいことですよ、などと言う。薬には当たり外れがあるからとも言われ、そんあものなのか、と思う。更には、薬の処方には段階があるだの、薬を試して合う薬に当たるだの、次は漢方で行ってみるかなどと言う。ぼくは、いろいろ試してください、とか、次は漢方で行ってみてください、などとは言えないのだよ、と心の中で思った。

数日して、ぼくはそのクリニックの診察券をゴミ箱に捨てた。駅近くのそのクリニックの前を通ると、そこが病院とは絶対に思えななくなっていたのだ。

医療に携わる皆さま、江戸時代の本草学者、儒学者、貝原益軒の『養生訓』にあるこんな言葉があるのを知っているかい? 知らなければ知っていた方がいいよ。忘れていたなら、思い出した方がいい。

「医は仁術なり。仁愛の心を本とし、人を救うを以て志とすべし。わが身の利養を専ら志すべからず。天地のうみそだて給える人をすくいたすけ、萬民の生死をつかさどる術なれば、医を民の司命という、きわめて大事の職分なり」

「醫は仁術なり。人を救ふを以て志とすべし」

(一カ月で7キロ痩せて、今年の夏はビールもほとんど飲まなかった)
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この前の日曜日、陣馬山、景信山、小仏城山、高尾山と縦走しました。

陣馬山。秋や冬に来ると、芝生みたく寝ころべる草が、草ぼうぼうになっていた。馬の像がぼくを迎えます。


陣馬山と景信山の間に明王峠があって、ここのお茶屋さんの鄙びた感が半端ありません。


景信山のお茶屋さんでお昼ごはん。いい景色。夏の日の濃い影をパシャリ。



景信山から小仏城山に行く途中のお地蔵さん。


小仏城山のお茶屋さんでどでかいかき氷を食べて生きかえる。


あー、高尾山の夏空です。


薬王院にお参り。


朝の九時から登り始めて、下りてこれたのは、もう夕方の六時でした。今、胸いっぱいに山の夏の空があります。
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ティーン・エイジャーのころ二つの音楽誌をよく読んでいて、一つは渋谷陽一さんの"Rockin' On"で、もう一つは今は亡き中村とうようさんの"NEW MUSIC MAGAZINE"。この二誌は批判しあい、よく論争していたのを思い出す。"Rockin' On"はロック専門でブリティッシュ・ロックの記事が多く、"NEW MUSIC MAGAZINE"はもう少し間口が広く、ロック以外にブルースやソウル、ラテンも取り上げた記事もあったのだけれど、その"NEW MUSIC MAGAZINE"のレコード評で100点満点で100点だったのがRobert Johnsonの"King Of The Delta Blues Singers"だった。

ぼくはレコード屋で興味津々にそれを買い、歌詞カードの和訳を見ながら、家のステレオで聴いていた。写真も残されていない謎のブルーズ・シンガーが奏でる流れてきた音を、歌詞を読みながら聴いていると、それは音楽を越えていた。ギターを弾いて歌っているこのシンガーが、ぼくはまったく恐ろしくいかれているように思えた。放浪するブルーズ・マンのギターとブルーズを聴き終えた後、その感動と驚きは、ドストエフスキーやフォークナー、ジェームズ・ジョイスの小説を苦労して読み終えた時と同じように重くて深かったのです。

Robert Johnsonはいつまでも、ぼくにとって、何度でも聴きなおし、新しい感動に打たれてしまう音楽を越えた特別な何者かなのです。







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今月のぼくの歌う予定です。他にもオープン・マイクなどに出没します。遊びに来てね。

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中学生になったころ、アメリカやイギリスのロックという音楽に目覚めて、ロックのミニコミ誌みたいな雑誌"Rockin' On"の編集長をしたり、レコードのライナー・ノーツを書いていた渋谷陽一さんのNHKFMの番組「ヤング・ジョッキー」を聴き始めた。

夜の10時ぐらいからのラジオ番組でぼくの初めて知るロック・ミュージックを渋谷さんは聞かしてくれたのだけど、そこで初めて聞いたJanis Joplinというシンガーの"Summer Time"という曲とそのしゃがれた歌声が、あまりに強烈で、これは何だと思い、"Cheap Thrills"というレコードを近所のレコード屋さんで見つけて買い、毎日、聴いていた。同じそのころ、古本屋で「ジャニス ブルースに死す」という本も見つけて、買い、何度もその本を繰り返し読みながら、"Cheap Thrills"を聴いていた。

彼女がデビューしたかのような"Monterey Pop Festival"の映画もどこかの自主上映会で、そのころ見た。今日のロック・フェスティバルの源流といわれるそこでJanis Joplinを見たPaul McCartneyは、なんだあのものすげー、ビッグ・ファット・ママは、と称賛したそう。

あー、そのころからロックはとびきり自由なぼくの友だちで、ブルースは泣いているぼくをなぐさめてくれる、ぼくの本当にやさしい友だちで、Janis Joplinは、こんな世界に幻滅してしまうぼくに、とても面白いいたずらをして笑わせてくれる永遠の二十七歳のぼくの恋人なのかもしれません。

毎年、暑い夏が来ると、Janisの"Summer Time"を聞きたくなります。







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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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