えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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浅草を午後、ぶらぶら散歩した。浅草寺、浅草神社、今戸神社。今戸神社は猫の神社で微笑ましい。御朱印をいただいたら、こんな間仕切りの紙が挟んでくれています。

「神様
  ありがとう
    ございます
        今戸神社」

いいなぁ。

浅草の居酒屋で日のあるころからホッピー、飲んでしまった。

そして、夕方から、浅草木馬亭で大工哲弘さんの「南島唄会」。ここは古い下町の演芸場で、見ているうちに、ぼくの心は時空を飛び越え、ここがどこで、今がいつなのか分からなくなるかのような心地よい眩暈みたいなものをおぼえた。一番前の席にすわっていたのだけど、アンコールの「安里屋ユンタ」を会場のみんなで合唱し、立ち上がり、ふと後ろを見ると、満面の笑顔がたくさんあった。歌って、音楽ってほんとうにいいなぁ。大工さんのアルバムの「蓬莱行」という名作を思い出し、木馬亭で歌う大工哲弘さんの唄こそ、蓬莱ではなかろうかと思いつつ、席を立ったのです。

外に出ると向こうの方に浅草寺とまん丸いお月さま。

浅草寺



浅草神社


今戸神社

今戸


浅草


浅草木馬亭


浅草


浅草寺






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西崎雅夫さんの編纂した「証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人」を読む。1992年にボスニア・ヘルツェゴビナで、1994年ルアンダで起き、1965年にインドネシアで起きた住民の住民による虐殺が、1923年、関東大震災直後の日本で起きた。その証言集であるこの本は読み進めるのが躊躇されるような陰惨な内容も多く含むのだけど、「文化人らの証言 その後の回想」の章から比較的ソフトに書かれた、日本の古来からの文物、文化を愛した折口信夫の文を引用してみる。

「増上寺山門
 国人の 心さぶる世に値ひしより、顔よき子らも、頼まずなりぬ
[略]大正十二年の地震の時、九月四日の夕方ここ[増上寺山門]を通って、私は下谷・根津の方へむかった。自警団と称する団体の人々が、刀を抜きそばめて私をとり囲んだ。その表情を忘れない。戦争の時にも思ひ出した。戦争の後にも思ひ出した。平らかな生を楽しむ国びとだと思ってゐたが、一旦事があると、あんなにすさみ切ってしまふ。あの時代に値(ア)つて以来といふものは、此国の、わが心ひく優れた顔の女子達を見ても、心をゆるして思ふやうな事が出来なくなってしまった。歌としては相当な位置にあるものだと思うが、芯にある固いものが、どこまでもこの歌の美しさを不自由ならしめている」

折口のいう「芯にある固いもの」とは何だろう。

ひるがえって、「主義者」とか「不逞鮮人」という言葉が昔、あって、今でも形を変えて残っているようでもあり、「主義者」や「不逞鮮人」というならば、何の主義者であるか、何に対する不逞なのかは知らないが、ぼくはぼく自身が「主義者」で「不逞」であるような気が、今のような時代だからしてしまう。

そして、苦しいながらも、この本を読みおおせた。読みおおせた、その理由は編者の西崎雅夫がこの本の解説にこう書かれていることのような気がして、心ある人たちにこの本を読んでほしいと思うのです。

「今でも大きな地震があるたびに外国人を排斥するデマが流れる。「朝鮮人を殺せ!」というヘイトスピーチが街頭を流れる。日本社会には九五年前と変わらぬ光景が現れつつある。その恐ろしさの一端でも本書で感じていただけたら幸いである」








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クレジットカードのポイントを割引で使い、トレッキングシューズを数百円で買いました。手に入れると履き、使いたくなるもの。山北町の大野山にハイキングをしに行きました。爽やかな秋の花曇りの日だったのです。山の上の牧場はどこだったのだろう? 今度、行った時に探してみよう。谷峨駅に着いたのが午後で少しせわしい行程だったかったかも。また春頃、来ます。トレッキングシューズは足にフィットし地面をとらまえるのが、いい感じです。そうだ、大山の元旦登山とかしてみようかな。






帰りに本厚木駅で途中下車して、「神奈川工科大学厚木市子ども科学館・コスモシアター」という長い名前のプラネタリウムで、yamyちゃんがピアノを弾き語りする「大人のためのプラネタリウム」というコンサートを楽しみました。yamyちゃんは「赤とんぼ」とか「里の秋」などの童謡、加藤登紀子さんのアニメ映画「紅の豚」の主題歌でもある名曲「時には昔の話を」などを歌ってくれましたが、特にオリジナルの「春待つ桜」という歌は、喪失の隣にしかない希望みたいなことを歌っていて、胸にじーんときて、よかったな。


リクライニングシートで夜空を見ながら歌を聴いているとしばし眠くなり、瞼が閉じてしまう。目を開けたら、こんなにこんなに星が輝いているのかと驚愕する。こんなたくさんの星々の光たちが違った時代の違ったところからやってきているのを夢に見る。
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鴻上尚史さんの著した「不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか」がおもしろくて、読み始めたら止められなくなり、一気読みしてしまった。戦争と特攻兵のファンタジーではない現実だったありようと、この本での主人公、佐々木友次さんがとても興味深く、さらに鴻上さんの特攻兵に関するするどい論に感心したのです。

良書紹介のためと明日の平和であるつづける日本の未来のために、この本に書かれていた何度も特攻の命令から戦果すらあげて生きて帰ってきた佐々木友次さんの生前に自らそうしようと決めた墓碑銘を、敬意をこめて紹介いたします。

「哀調の切々たる望郷の念と
片道切符を携えて散っていった
特攻と云う名の戦友たち
帰還兵である私は今日まで
命の尊さを噛みしめ
亡き精霊と共に悲惨なまでの
戦争を語りつぐ
平和よ永遠なれ

鉾田陸軍教導飛行団特別攻撃隊
佐々木友次」




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釈迢空の「釈迢空歌集」を読む。釈迢空、これは折口信夫の歌人、詩人としての別名。折口信夫とは民俗学の祖、柳田國男にもっとも近しかった高弟で、民俗学者、国文学者、国語学者であり、その心は万葉集を崇敬し、その短歌を現代に息を吹きかえさせようと、自ら歌を詠んだ。点やマル、空白を使ったその破格の形式で、国学の研究のかたわら、生涯、あらゆることの歌を詠み続けた人。

折口信夫の生きた時代は日本が戦争をひた走っていた時代で、この「釈迢空歌集」を読んでいると、釈迢空が折口信夫に宛てた手紙のようでもあり、日記のようでもあり、一人の日本人の心のありようが生々しく迫ってくるようなのだ。

どれか一つ歌を紹介と思ったけれど、選べない。何か、本全体で連歌のようでもあるから。





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相模大野アコパの遠足の会で羽田、蒲田、池上、戸越へとぶらり、散歩しました。飛行機を見たり、お稲荷さんやお寺に参ったり、街で買い食いしたり、楽しかったなぁ。

羽田空港



穴守稲荷




池上本門寺



戸越銀座

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昼間ずっと寝ていて、夜、眠れなく、オンデマンド配信で、ピーター・ハイアムズ監督の「2010年」を見ました。スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」の続編です。

「2001年宇宙の旅」の謎が解き明かされたのかは、解き明かされたかのような、解き明かされていないかのような。モノリスの正体はよく分かりません。

米ソの冷戦を背景にした映画でもあります。未だに対立する核兵器による米ソ対立で、この映画が古くならない世界の現実が悲しい。

ピーター・ハイアムズ監督に「2010年」の映画化を、きみ自身の映画を撮れと、快諾したスタンリー・キューブリックも、この映画のできに満足したのではないでしょうか。ぼくは感動しました。

そして、昔、よく見た夢を思い出したのです。夜なのに明るく、近所の公園で子供たちが遊んでいる夢、不思議な夢でした。これ以上は完全にネタバレですね。口を慎みます。

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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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