えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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すでにDVDで視聴済みでしたが、映画館の大きなスクリーンと大音響で『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』を見ました。もう最高です。

1972年のアレサ・フランクリンの客席が200人にも満たないカリフォルニア、ワッツにあるブラック・ゲットーにあるパブティスト教会でのライブ。バックはバーナード・パーティー、チャック・レイニー、コーネル・デュプリーらの腕利きの面々。

映画の初めの方で、足踏み鳴らし、歌いながら、客席に中を歩きながら、登場するサザン・カリフォルニア・コミュニティ・クワイアの姿に鳥肌が立ち、さらにアレサも登場し、一曲目の「ホーリー・ホーリー」を歌いだすと、早くもぼくの目頭は熱くなっていました。

大げさでもなく、精霊が降り注ぎ、神が降りてきているようだ。彼女の神を讃えるバラードを聴いていると、ぼくの眼に自然に涙が流れてくる。「クイーン・オブ・ソウル」、「レディー・ソウル」、そんなふうに呼ばれもする彼女だけど、ブラック・コミュニティーの人たちは親しみを込めて、シンプルに「アレサ」と呼ぶ。そして、こうつづけるのだよ。

「もっと歌ってくれ」

ぼくも唱和する。

「魂の歌をもっと歌ってくれ」

アレサは、スポットライトに照らされて、たくさんの汗をかき、目に涙を浮かべながら、笑みをたたえ、ゴスペルを歌ってくれている。






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ころんで足をねんざし、歩くのもままならなくなってしまった。ころんで、こんなになるのなんて、自分がよいよいのおじいさんみたいだ。

病院の待合室にすわり、スマホにイヤホンで細野晴臣さんのFM放送「Daisy Holiday」を聞いていると、高橋幸宏さんがゲストでおしゃべりをして、幸弘さんは近ごろ、転んで顔を打ち、四針も縫う大怪我をしたそうだ。細野さんもよく転んだりするそうだ。好々爺のお二人は、年には勝てるわけないよ、とおっしゃり、ラジオを聴きながら、ぼくもうなずいてしまう。

ちなみに、幸弘さんのガンは良くも悪くもなっていないそうで、悪くなっていないってことは、普通ってことで、いいことだよ、と細野さんはさりげなく励ましておられました。細野さん、いい人。

調剤薬局で処方された貼り薬をもらう時、薬剤師の女の人から、どうなされましたか、と聞かれ、ぼくは、ころんでしまって、足をねじりました、と答える。薬剤師さんは、加齢もありますね、おっしゃっておられました。またしても、ぼくはうなずくしかありません。

心は自由になっていって、老いていく自分が少し楽しみに思います。
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貞末麻哉子監督のドキュメンタリー映画『普通に死ぬ~いのちの自立~』を見ました。

2年前ほど前に友だちのヨガ教室の先生にして舞踏家であられるきららさんの催した上映会でこの『普通に死ぬ~いのちの自立~』の前作である『普通に生きる~自立をめざして~』は見ていて、『普通に死ぬ』は『普通に生きる』でしっかりと撮られていた静岡市富士市にある生活介護事業書「でら~と」の人たちのその後を追ったもの。きららさんのつなげてくれた映画との、そして、人との縁を思ってしまいます。

「でら~と」でいろんな困難なことが起こり、カメラは、自信をなくしかけた「でら~と」の副所長の坂口えみ子さんと旅に出る。訪れるところは兵庫県の伊丹市の「こうのいけスペースしぇあーど」。「しぇあーど」代表の李国本修慈さんの素晴らしい人柄と熱く良心に満ちた思い。そして、坂口さんは李国本さんが師と仰ぐ清水明彦さんの西宮市の青葉園を訪れる。この清水明彦さんが素晴らしい。人が人と繋がり何か大切なことが伝えられていくということをぼくは思っていまいた。

映画にとらまえられた「でら~と」の人たち。生、そして死にも目をそむけないこの虚飾のないこの映画に出てくる人を見ていると、エゴなつまらない自分が恥ずかしくもなります。

映画に時おり、写しだされる富士山がすべてを見守っているようでもありました。

この映画を作り、届けてくれた貞末麻哉子さん、感動をありがとう。

ドキュメンタリー映画「普通に死ぬ~いのちの自立~」の公式HP
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ぼくの大好きなシンガー、友川カズキさんの著した『一人盆踊り』を読んだ。友川さんが数十年にわたって、いろんなところで書いた文章や詩を集め、文庫本のしたもので、語りおろしも含んでいる。

いろんな人との交遊も書かれていて、そのいろんな人たちとは、中上健次さん、深沢七郎さん、大島渚さん、たこ八郎さん、篠原勝之さんなど、ひとくせもふたくせもあるぼくの好きな人ばかりなのです。

深沢七郎さんとのラブミー農場でのことなども書かれていて、同じころ、ぼくもラブミー農場に訪問したことを思い出した。その時のラブミー農場で深沢さんと音楽の話になり、ぼくは、最近、友川かずき(当時は「友川カズキ」ではなく、友川さんは「友川かずき」と名のっていた)の歌にすごく惹かれますと言うと、深沢さんは友川の歌はいいんだけどよ、あれは歌かね、むずかしい言葉、使って、歌っちゃってよー、この前、ロッド・スチュワートのコンサートに行ったんだけどよ、歌っていうのは、ロッドとかエルビスみたいにアイラブユーとかアイニードユーとか歌っていればいいんじゃねーの、などとおっしゃっておりました。けれども、『一人盆踊り』を読むと、深沢さんは友川さんの歌について、友川さんへ小包で送った私家版の本『みちのくの人形たち』と『秘戯』に添えられた手紙で、あなたのウタはネンブツですね、とお書きなっていたそう。最高の賛辞ではないですか。羨ましい。

語りおろしで近況を語る友川さんはなんだか楽しそう。五十歳を越えたことから、海外で友川さんの歌が聞かれるようになり、何度かヨーロッパ、アメリカ、アジアにコンサートツアーをしているそうだ。ヨーロッパへは、灰野敬二さん、三上寛さんと回ったそうです。あまりに濃ゆいメンツです。

本のタイトルの「一人盆踊り」で、友川さんは群れることが本当に嫌いだそうな。アメリカをけなしつつ、一人でコンサートを見に来るニューヨークのオーディエンスを友川さんは絶賛していた。それでさ、デモにもライブバーにも一人で行って、一人で帰ってくるおいらって、やっぱ、イケてるんじゃねーの。

友川さん、まだまだ、ひと花もふた花も咲かせてください。







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アーロン・ソーキン監督の『シカゴ7裁判』を見ました。法廷劇で時間は法廷での裁判の進行通りに流れ、それ以外はあまり多くないの回想シーンが挿まれるのみですが、まったく退屈しませんでした。

時はアメリカがベトナム戦争をしていたころ、8人の人たちが政治集会とデモで「暴動を煽った」罪で逮捕、起訴され、物語が始まります。初めはシカゴ7ではなくシカゴ8だったのです。その8人のうちの一人、ブラックパンサー党のボビー・シールの審理停止が言い渡されたあたりで風向きが変わり、登場人物とそっくりな芸達者な俳優たちによって、驚きと感動のラストに向かっていきます。

映画を見終わって、民主主義って素晴らしいな、と思っていました。と同時に、今、アメリカではBLM、Black Lives Matterが起こり、アジア系へのヘイト犯罪への抗議が起きています。いつまでも民主主義は進んでいかなくてはいけない。

日本では自死した赤木俊夫さんの裁判が進められています。この裁判で日本国側は森友学園問題での決済文書の改ざんについて赤木さん自身が記したファイルの存在をやっと認めました。

世界も、もちろん、その中の日本も正義が叶う、そんな社会であってほしい、とぼくは願うばかりです。

シカゴ7裁判
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上間陽子さんの著した『海をあげる』を読みました。これは沖縄で未成年の少女たちの支援・調査をつづけている上間陽子さんが沖縄のことを書いたエッセイで、エッセイというより私小説に近いもの。近ごろ、本を読んで、これほど感動したことはありません。

沖縄の悲しみが心に染みます。絶望から詩が生まれることを知りました。沖縄のように軍機の音をよく耳にする、アメリカ軍の基地のたくさんある神奈川県の相模原に住むぼくも加害者であることに気づかされました。







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新型コロナウィルス禍の中、ぼくはオリンピックについて、無観客でもやるならばやればいいと思っていましたが、医療の現場の状況がネットや紙媒体のメディアを通して伝えられるにつれ、そうではないのではと考えを改めました。限られた人の命を救うための人的資源の中、オリンピックを開催して、失われなくていい命が失われてしまうのではないか? そのようなことが危惧されて、開催されて、選手も観客の楽しいのか? オリンピックは7月21日に競技が始められ、7月23日が開会式だそうで、始められるまで既に三カ月を切っております。誰かの命の危険をさらしてのオリンピック開催、パラリンピック開催に、なんとも嫌な憂鬱をぼくは感じ始めています。延期か中止を、という心内声が聞こえます。

東京都の緊急事態宣言も神奈川県のまん延防止等重点措置も5月31日まで延期だという。湖畔を自転車で走ってみたく予定していた5月1日から2日にの諏訪湖の旅行をキャンセルして、5月15日から一泊の宿を取り直したのですが、またキャンセルしました。トホホ…
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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