えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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渡良瀬の地の旅をしました。

昔から行ってみたいと思っていた足尾鉱毒事件田中正造記念館に見学をしに行きました。昔、相模原に住んでいたという初老の紳士から田中正造と足尾鉱山の鉱毒事件について丁寧な説明を受けました。内村鑑三の書いたぼくが何度も読み返した名著に「代表的日本人」という本があるのだけれども、そこに五人の日本人が取り上げられている。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の五人です。もしも六人目としてこの本に登場する人を明治以降の日本人から選べば、生涯をこの広い地、村々と人びととともに生きた田中正造が選ばれるのではないかいら。パネルの説明を受けながら、何度も同じ過ちを繰り返している日本人と近代が日本にもたらした病のようなものを思ってしまう。田中正造の没した 1913年(大正2年)9月4日からおよそ一世紀後のこの前の東日本大震災の時、廃坑となっている足尾鉱山の跡地から鉱毒が再び流れ出したというのです。


夕方の桐生の町をぶらぶら歩いてみました。人のいない古い神社、桐生西宮神社がいい風情でした。知らない町を歩くのもひさしぶりだな。夜も暮れぬころから居酒屋「左門」に入り、生ビールと日本酒をまぐろをつまみに飲みました。美味しかった。「左門」を出て、夜の小さな街を歩いていると「ヴィレッジ」というライブ・バーがあり、入ってみました。ぼくの知らないシンガー、我孫子智子さんのグループのライブの日でした。ジャズのスタンダードを中心にいろんな歌を演奏してくれます。知らない町で行き当たりで聞く生の音楽にいやされます。お店の内装に飾られた絵がまたいい。ひさしぶりにアイラモルトの名ウィスキー、ラフロイグのロックがおいしい。グラスには丸く削られた氷が入っていて、この店はできるな。ラストの曲はフランキー・ヴァリの歌ったスタンダード・ナンバーの名曲「君の瞳に恋してる」。楽しかった。




この旅の目的は鉄分補強だったのです。わたらせ渓谷鐵道を往復しました。わたらせ渓谷鐵道は渡良瀬川に沿って登ってゆきます。渡良瀬川では魚も住めるようになり、その流域は米も実るようになった。列車にゆられながら、いつのまにかうつらうつらしつつ、わしらのことを忘れんでくれてありがとなという苦しみを生きた昔に人の声を聞いたような気もしたのです。






桐生天満宮と宝徳寺に参り、帰って来ました。
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えいちゃん
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男性
職業:
S.E.
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音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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