えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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新宿のベルグで軽いランチをして、末廣亭で寄席見物です。


本日の演目でいちばん印象に残ったのは、講談再興に人生をかける神田伯山師匠の「名月若松城」でした。近頃、ぼくの気になっている武士道について、武士の美徳とはこういうものだよと教えられたような気もするのでした。伯山さんの当面の目標は、講談を主として催されている興行部屋を立ち上げることだそう。そうだ、その意気だ、がんばれと、声援を送りまする。

山口君と竹田君のコントに爆笑し、三遊亭とん馬師匠の小咄にまた爆笑。二つ目の春雨や風子さんの「茄子娘」の茄子から生まれた茄子娘が可愛らしい。主任は春雨や雷蔵師匠の「星野屋」。この落語は江戸のちゃきちゃきのフェミニズムかもしれませんぞ。

夕方に九段下へ地下鉄で移動し、国立新美術館の『テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ』を見ました。


なんとなくの流れで行ってしまったのだけれど、面白かった。テート美術館を開いたヘンリー・テート卿は製糖で財を成し、美術の膨大なコレクションを残し、イギリス、ロンドンの国立美術館に寄贈したのが始まりという。光をテーマにしつつ、18世紀から21世紀までの西洋の絵画からインスタレーションまでを見ていくという内容を見つつ、逆にぼくは谷崎潤一郎の「陰影礼賛」というようなことも思い出してしまったりもします。

そして、夜はビルボード東京てダン・ペンとスプーナー・オールダムのコンサート。


一曲目の可愛らしく誠実な「I,m Your Pupet」から胸がジーンとして目頭が熱くなります。このお二人、アラバマ・ソウルを支え、名曲をこれでもかこれでもかと作ったソングライター・コンビにして、ダン・ペンはベースプレイヤー、スプーナー・オールダムはキーボードプレイヤーの名手でもあって、アラバマ州のマッスルショールズという片田舎にあったフェーム・レコーディング・スタジオから1960年代、ソウル・ミュージックを発信しつづける。マッスルショールズはテネシー州メンフィスのスタックス・スタジオと並ぶソウル・ミュージックの発信地だったのだ。初めてかの地のフェーム・レコーディング・スタジオに訪れたアレサ・フランクリンはミュージシャンの多くが白人だったことに驚き、本当にこの人たちがリズム・アンド・ブルースを、ソウルを演奏できるのかと訝しく思ったというが、その放たれる音はまさしくソウルだった。その伝説の二人が目の前にいて歌ってくれているのです。歩く姿は年で弱っているらしいけれど、歌い、演奏し始めると、その艶やかなことこの上ない。そうだ、ぼくは何度もソウル・ミュージックに救われたのだとも思う。この世界に善なるもの、愛が存在することをソウル・ミュージックによって、ぼくは何度も知らしめられました。そんなソウル・ミュージックの中心にいた二人が歌い、演奏している。最高の夜でした。
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えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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