えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
石川慶監督の『遠い山なみの光』を見ました。かなり面白かった。この映画の序破急の構成は長い序によって、緊張が少しづつましていって、ラストのところで破となり、急となる。謎を観客に問うようなエンディングにカズオ・イシグロさんの原作を読んでみたくなります。映画は推理小説の要素の入った女性映画の名手、成瀬巳喜男監督の映画のようでもあります。
映画の中の長崎の街並みに小津安二郎監督の『お茶漬の味』と黒澤明監督の『生きる』のポスターがある。ということは、これは1952年ぐらいの物語で、長崎の原爆の光景は表されずとも、戦争を生きて、敗戦をむかえ、戦後を生きるということが、どういうことなのか、自ら経験した戦争を語らないということが、どういうことなのか、ぼんやりと、だがある確信をもって浮かび上がるかのようなのです。そして、これは、もしかして、ぼくの父や母の物語でありえるかもしれない、と想像してしまって、戦慄すらするのです。それこそが近ごろのぼくがとても知りたいことでもあるのです。
その戦争、敗戦、戦後を生きた女たちを演じた三人女優、広瀬すずさん、二階堂ふみさん、吉田羊さんの演技も素晴らしい。監督の石川慶さんも原作のカズオ・イシグロさんも恐るべし。わからないところもたくさんあって、もう一度、見てみたい、そのような映画でもあるのです。
映画『遠い山なみの光』 - GAGA
<< 初めての歌舞伎
HOME
鈴本演芸場、たる松、東京キネマ倶楽部 >>
[3159] [3158] [3157] [3156] [3155] [3154] [3153] [3152] [3151] [3150] [3149]
[3159] [3158] [3157] [3156] [3155] [3154] [3153] [3152] [3151] [3150] [3149]
この記事にコメントする
カレンダー
| 11 | 2025/12 | 01 |
| S | M | T | W | T | F | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | 6 | ||||
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(12/05)
(12/05)
(12/05)
(12/04)
(12/04)
(12/02)
(12/02)
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
ブログ内検索
最新トラックバック