えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
サントリー美術館で『没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―』を見ました。英一蝶は江戸元禄の絵師で、
闇の世は吉原ばかり月夜かな
を詠んだ同じく江戸元禄の俳諧師にして松尾芭蕉の高弟、宝井其角とマブダチだったことを知る。落語にもよく登場する吉原の幇間、太鼓持ちであった英一蝶は、理由も分からぬ罪に問われ、生涯の中途で三宅島に流刑となり、徳川綱吉の逝去にともなう恩赦により江戸にもどれども、その時には無二の親友の宝井其角は亡くなっていた。その後も絵師としての探求を極めていった。
浄土真宗をおこした親鸞も流罪であった。能を大成した世阿弥も流罪であった。そして、英一蝶もであって、加えるに日蓮、法然、西郷隆盛で、島流しこそ、日本の偉人のたどるべき運命だろうか?
ぼくは、スーパーフラットを標榜する、この前に展覧会を京都で見た現代美術の作家の村上隆さんに感謝しなくてはならない。あの展覧会以来、ぼくの日本画を見る目が変化し、昔の日本画を自然に楽しめるようにもなったようなのです。
閑話休題、俳諧もたしなむ一蝶は、反逆児か、時代の生んだ寵児か、はたまた絵の天才か? そのどれでもあろう。英一蝶の絵に顕れもする、複雑な人物に見え隠れする一縷のヒューマニティーにぼくは惹かれてしまうのです。
没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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