えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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山田洋次監督の『こんにちは、母さん』を見ました。

主演の吉永小百合さん、やっぱ、スターのピュアな輝きがあるなぁ。しかし、こんなお母さんがいたらどうなんだと、ぼくはひとりごちてしまいます。もう一人の主役である大泉洋くんもはまっています。大泉くんの出演している映画は、ぼくはいっぱいよく見ているのですよ。教会の牧師役の寺尾聡さんもいい感じです。黒澤明の『夢』をなんだか思い出します。いい人をこれだけ自然体でできる役者もいそうでいませんね。それから脇役の女二人組、YOUさんと柄元萌さんも効いていますね。YOUさんの自然体。柄元萌さんは小津安二郎の映画の中の高橋とよみたいで、とてもいいのです。

さて、この前、茅ヶ崎市美術館で『小津安二郎 その審美眼』展を見たからか、なんだか、ぼくは『こんにちは、母さん』の映画の居間に出てくる調度品が気になってしかたない。すると、吉永小百合さん演じる母さんの住む古い足袋屋の台所に、あたかも小津映画から抜け出てきたかのような場違いな赤いケトルがあるではないか。この赤いケトルは、松竹映画の伝統の家族劇は確かにここにありますよと、小津先生、見ていてくださいと、山田洋次監督がそこに置いたのではないかしらなどとぼくは考えてしまいます。

締めくくりは苦いながらも、ほんの少し甘酸っぱくて、幸せな気分の中、エンドロールが始まっていました。山田洋次監督、本当にいい映画をありがとうございます。

映画『こんにちは、母さん』公式サイト|大ヒット上映中
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茅ヶ崎市美術館に『小津安二郎の審美眼』展を見に行きました。茅ヶ崎市美術館が今年で25周年、今年で小津安二郎監督の生誕120年、没後60年だそうで、世界中でいろななことが催されています。この展覧会では小津の映画のちゃぶ台に置かれている湯呑が工芸品の逸品であったりして、それらや小津自身の絵、映画に出てくる岸田劉生の絵が本物のオリジナルの絵画だったり、そして、映画公開当時のポスターが展示されていれ、わくわくします。ぼくは小津安二郎の映画が大好きなのです。小津安二郎自身がかぶっていたあの有名な白いピケ帽のありましたよ。さて、この項は小津自身の有名な言葉で締めくくりたいと思います。

「どうでもよいことは流行に従い、 重大なことは道徳に従い、 芸術のことは自分に従う」

そして…

「永遠に通じるものこそ常に新しい」
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「古今亭志ん生没後五十年追善興行」が開かれるというので、新宿末廣亭に行ってまいりました。


古今亭一門と金原亭一門のそろい踏みで、在りし日の志ん生をしのぶ対談ということも寄席の中で行われ、志ん生のひ孫さんであられる今は2つ目の金原亭小駒さんやらも登場し、昔話に花が咲きまする。なるほど、古今亭志ん生の有名な演目の「火焔太鼓」ってのは志ん生夫妻そのものを話したものかもしれねえな、などと思ってきましたよ。

古今亭菊春師匠の「親子酒」、古今亭菊太楼師匠の「締め込み」、ペペ桜井師匠のギター漫談で笑いの宴もたけなわになり、主任は人間国宝にもなった五街道雲助師匠の男の純情噺、廓噺にして人情噺の「幾代餅」のいい噺で目頭が熱くなっちまったい。ありがとさん、めでたし、めでたしでございます。
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森達也監督の『福田村事件』を見ました。『A』や『A2』などのオーム真理教の信者の事件後を追ったドキュメンタリー映画を作ってきた森監督の初のドキュメンタリーではないドラマは、実際に千葉の寒村で起こった事件を映画化したもの。

「序破急」の物語の「序」では長いある意味では平穏な村での人々の生活が描かれ、「破」の関東大震災が起こり、「急」の村ぐるみの陰惨な事件に流れ込む。「序」での描写の長さは冗長というより、「急」での事件を単なるスペルタスクせずに、問題提起とするための長さであるとぼくは感じた。柄本明さん演じる村人などのこの百年前の日本の村の貧しさにぼくは驚いてもしまう。なんというか、今は亡き今村昌平監督的世界でもあった。

映画を見終わった後の重たさは、見た人のすべての観客がうち沈むようであるけれども、それでも見てよかったと思う。どの出演者の演技も素晴らしく、特に悪いもの役かとも思われる在京軍人を演じる水道橋博士さんや新聞編集長役のピエール瀧さんのリアルさ。そして、被差別部落の頭目演じる永山瑛太さんがかっこいい。

たかだか百年前の事件である。二つのラストシーンの美しさとそのメッセージ。パンフレットを読みながらこう思う。ぼくたちは百年前に殺された人たち、生き残った人たち、殺してしまった人たちに今こそ会わなくてはならないのではなかろうか?

映画『福田村事件』公式サイト
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昼は浅草の演芸ホールで寄席見物。



主任は柳屋わさび師匠の怪談もの「腕食い」。怖い。春風亭一朝師匠の「古手買い」やら春風亭一之輔師匠の「牛ほめ」が楽しい。寄席ってのは本当にリラックスできて、笑えて、いいところだなぁ。


夜は錦糸町ですみだ錦糸町河内音頭大音頭大会。




四年ぶりの錦糸町での河内音頭大会で大にぎわい。ぼくも見よう見まねで、おもいだして、踊ってしまいます。響き渡る爆音が気持ちいい。祭りのあと、過ぎ行く夏がちと寂しい。
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山梨県の忍野へ釣りの旅に行きました。



時おり小雨の降る中、これは釣れる天気だなどと高を括っていたのですが、一日目はボーズ(一匹も釣れないこと)。泊まった宿でどうしたものかと思いつつ、テンカラ釣りで、この忍野でホイホイ釣っている人のムービーを発見。二日目は西洋の毛鉤釣りのフライフィッシングではなく、日本古来からある毛鉤釣りのテンカラ釣りで行くことに決めました。さて、二日目、今日はいい天気。やっぱり釣れず、最近よく俳句を作っているぼくは一句できてしまいましたよ。

夏越えの鱒を釣らずに草を釣る

草ボーボーの忍野で下手なぼくは毛鉤を草によくからめるんです。俳句は映画監督、小津安二郎もよく読んでいたそうです。などと発句したら立て続けに二匹釣れて、今回の釣りの旅のボーズを免れました。よかった、よかった。
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佐野元春のコンサートを見に、東京フォーラムのホールAに行きました。最新アルバムからの曲を連発して演奏し、バックのスクリーンもビジュアルが素晴らしく、今の時代のメッセージはビシビシと届きます。バックのCOYOTE BANDも絶好調。すべて、かっこいい。

2回目のアンコールで佐野元春はこんなことをMCしておりました。「大瀧詠一もパンタも清志郎も坂本龍一ももういない。なんていうの、ひとりぼっちって感じ。でもまだやりつづけるから、一緒にこの歌を歌ってくれ」と言って、歌い始めた「サムデイ」。会場中が懐かしさではない何かで唱和する。最新アルバム『今、何処』は最高だった。一緒に行ったぼくの友だちは、「佐野元春はぶれないね」と言っておりました。ますます嫌な時代になって、ロックしつづけるしかないぜ。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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