えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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東京都美術館に『マティス展』を見に行きました。

マティスは最晩年に自分の生涯を振り返りつつ、インタビューで「自分の生涯はとりたてて事件のようなものはありません」と答えたという。84才までもの生涯を長く生きた穏やかな人生であったろうとぼくはこの巨匠に同意しつつ、変革を自らにの絵に課したかのようなマティスの作品そのものが事件ではなかったのかとも思いつつ、美術館を見て歩きました。

アンリ・マティスは1954年に亡くなり、人からは「色彩の魔術」と呼ばれ、マティス自身は「私は人々を癒す肘掛け椅子のような絵を描きたい」といったその絵は、半世紀をを経た今も、世界中の人を虜にし、愛されている。素晴らしいことです。

マティスを心の師と仰いだ佐藤製薬のゾウのキャラクター「サトちゃん」の生みの親である画家、猪熊弦一郎はマティスに自分の絵を見せた時、マティスから「おまえの絵はうますぎる」といわれ、衝撃を受け、それが自分の原点になったと後に述懐している。「色彩の魔術師」は「線の魔術師」でもあったとぼくは『マティス展』を見ながら思い、この猪熊弦一郎を巡るエピソードはいかにもマティスらしい。

事件のようなものは何もなかったマティスの生涯の最晩年に自らの芸術の集大成として手がけた南フランスの港町ヴァンスにある小さなカソリックの礼拝堂「ロザリオ礼拝堂」にいつかぼくは行ってみようと思い、美術館を後にした。

マティス展|東京都美術館
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小川さゆりさんの著した『小川さゆり、宗教2世』を読みました。読み進めると苦しくなってしまう。旧統一教会、家庭連合やそれと類することをしている宗教法人は、日本での宗教法人の資格を取り消されるべきだとも思う。「第6章 「小川さゆり」の誕生」での呪縛から逃れ、はばたいた小川さんの生き方に感動し、何だかビリー・ホリデイの"God Bless the Child"という歌を思い出す。こんな歌詞です。意訳してみました。

♪♪♪
得る人があれば
失う人もいます
聖書は福音を説いているのです

ママももっています
パパももっています
けれど、神様は自分でつかむ子供を祝福するのです

そう、強いものはさらに強くなり
弱いものは小さくなっていく
かっらぽのポケットの中にはやっぱり何もない

ママももっています
パパももっています
けれど、神様は自分でつかむ子供を祝福するのです

お金があれば友だちはたくさん
ドアの前には人だかり
使い切って一文無しには
誰も来なくなる

金持ちの親戚からパンのかけらをもらっても
それ以上のことはしてくれない

ママももっています
パパももっています
けれど、神様は自分でつかむ子供を祝福するのです

もう何も心配することはないよ
あなたは自分でつかんだんだもの♪♪♪

小川さゆりさんに幸あれ。






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藤沼伸一監督の『GOLDFISH』を見た。藤沼伸一監督はパンクバンド「アナーキー(亜無亜危異)」のギタリストであった人で、「アナーキー」は今でも現役で、そう、当初のままのメンバーで再結成してるのだが、映画はその再結成をまつわる話で進む、藤沼さん自身の自伝的内容なのであった。

アナーキーはヤマハのアマチュア音楽コンテスト「East West」で優勝し、メンバーが20才かそこそこの頃、1979年にメジャーデビューしているのだが、ぼくは何だかパンクのインデペンデンスの精神に反するようで、ある種、批判的な目でも見ていた。メンバー全員が当時の国鉄のつなぎの工務員の制服をユニフォームにして、滅茶苦茶カッコ悪いと思ってもいた。けれども、NHKFMの渋谷陽一さんの番組か何かで、Clashの「London Is Burunig」の替え歌である「東京・イズ・バーニング」を聴いて、その振り切れっぷりが実にかっこいいと思いもした。

「東京・イズ・バーニング」は「何が日本の□□だ」などと歌っていて「□□」には「象徴」とか「天皇」とかという言葉が入るらしいのだが、ブザー音がその言葉のところに入っていて、何を歌っているかは聞こえないけれど、歌詞の全体を聞けば容易に推測できるものだった。それは、イギリスのSex Pistolsの「God Save the Queen」への日本からのアンサーソングのようなのだった。ファーストアルバム「アナーキー」は10万枚売れた後、「東京・イズ・バーニング」が右翼の攻撃にさらされ、発売中止になり、今、売られているCD版には「東京・イズ・バーニング」は入っていない。表現の自由は日本で確実に無くなってきたことの実例がこれではないだろうか。40年つづいたbacklash(反動)にもより、バブル経済の凋落後、日本は30年間衰退しつづける。

Sex Pistolsの「God Save the Queen」についてはどうだろうか? このまえYou Tubeで見たのだが、しつこくBBCに放送終了時に国歌の「God Save the Queen」をかけないのかと抗議が来ていたのだそうだ。それに応えて、それでは私たちの「National Anthem」をかけましょうとアナウンサーは言い、Sex Pistolsの「God Save the Queen」がかかって、その日の放送は終了していた。イギリスは腐ってもフランスと並ぶ民主主義の本拠地であることがうらやましくもあるな。

さて、藤沼伸一監督の『GOLDFISH』を見ながら、ぼくはこの映画を見ながら、21世紀の今、ロックバンドという存在はどこに行ってしまったんだろうと思いもし、それはあたかも絶滅危惧種のようでなないかとも思う。けれど、多分、ぼくが知らないだけなんだろうな。映画館には若い人もやくさん来ていた。ふと、Clashの名曲「Stay Free」を思い出し、口ずさむ。自由でいろよ。『GOLDFISH』は面白い。感動しました。藤沼伸一さんはたくさんの尖った映画も見て、知っていそうだ。ロックを知っている人にも、知らない人にも見て欲しい映画であります。

映画『GOLDFISH』公式サイト
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齡を重ねたぼくでも山登りはまだできるのかと確かめたく、高尾山に行きました。







修験道の聖地を「六根清浄」と、時々唱えながら、元気な遠足の小学生もたくさんいる山道、1号路を上りことができ、6号路を下ることができたのですよ。山頂でうっすら見えた富士山。下りでは何人の人に抜かれ、先を越されたただろうか? 天からの贈りものの自然を愛で、ゆっくり下山することの楽しみも見つけました。薬王院で御神輿をひけば大吉でもあったのですよ。

「第九大吉
 
 有名須得偶
 三望一朝遷
 貴人来指處
 蕐菓應時鮮
 
 ゆうめいすべからくあうことをすべし
 さんぼういちちょうにうつる
 きじんきたりてゆびさすよころ
 かかときにおうじてあざやかなり
 
 名をあげて人にしらさんとおもはゞ、のぞみのごとくなるべし
 たとえば三つあるのぞみも三つながら叶ふとなる
 め上の人がひきまはしよろこびごと来るなり
 はなもみも、時にたがわずえきるごとく運ひらきさいわいあるべし」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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青山のBlue Note Tokyoでのヤン富田さんのコンサート"Yann Tomita Audio Science Laboratories Show Case"に行きました。


ヤン富田さんの主催し一人で営む"Audio Science Laboratories"とは「(音響による)意識の拡大」を目的とする研究所なのだそうだが、今夜の電子楽器により繰り広げられた音のパノラマはさしずめコンサートではなく、その研究所と実験成果に立ち会ったかのようでした。もちろん、その実験の対象は、この会場にいる人たちであって、ぼくもそこに入っているのはいうまでもありません。で、その結果は、とても感動したし、すごく面白かったし、楽しかったのです。
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庵野秀明監督の『シン・仮面ライダー』を見ました。子どもの時、初めて見た「仮面ライダー」は衝撃的でした。ダークな雰囲気はあのころのまま、21世紀の現代を背景にし、今の社会への問題意識もかいま見られます。映画が始まった時にはフランツ・カフカの小説『虫』を思い出したりしました。そして、アクションシーンの連続で手に汗握って、おしまいの方では、1970年代の大林宣彦監督の映画みたいでした。面白かった。

『シン・仮面ライダー』公式サイト
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いつも行くうらたんざわ渓流釣場への道の途中、気になる神社があって寄ってみました。青根諏訪神社です。



最近、神社で願うことは「無病息災」です。ぼくは、寛解はするけれど、全治はしない病と一生つきあっていけかなくてはならないのだけれども。大きな神社に社務所もなく、神官もおらず、無人のようですが、誰かの供えたワンカップのお酒と紙につつまれたお米がありました。(お酒とお米はなんだか憚れるようで写真には撮りませんでした。)推定樹齢七百年の大きな杉の木があたりを神の氣で満たしているようでありました。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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