えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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会社帰りに100円ショップに寄ってみると、100円で映画のDVDが売っていて、その中にジョージ・スティーヴンス監督の古典のような西部劇「シェーン」があったので、買って見てしまった。

シェーンを演じるアラン・ラッドの抑えた名演技と勧善懲悪が美しいです。

それから、アメリカの西部ってこんな所だったのだろうか。泥だらけの広いあぜ道に掘立小屋のよろず屋兼バーがあって、男たちは立ってコーン・ウィスキーを飲んでいる。外では痩せた草原に砂ぼこりが舞っている。そんなところで、孤独な男が悪いやつらをやっつける。

あこがれますなぁ。ぼくもそんな主人公になって、悪いやつらをやっつけて、この町から出ていき、二度と戻らない、そんなことも想像してしまった。はっはっは、ばかだね。もう、この町には銃は必要ないとか、言い残して、そして、子どもと犬に別れを告げ、'Fine'となるのです。

めでたし、めでたしで、おやすみZZZzzz.....
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石牟礼道子さんの著した「あやとりの記」を読了した。工場が垂れ流した有機水銀で所謂、水俣病が発生するより前の美しい水俣のこれはスケッチのような小説で、その美しさゆえにゆっくり、ゆっくり読まずにはいられなかった。それらの美しい風景を日本は失ってしまったように感じられ、ものがあふれ、人が心をなくしていくようなこの病気のような近代というものが、本当に良いものだったのだろうか、と疑問にも思ってしまいます。あとがきに道子さんはこんなことも書いている。

「九州の南の方を舞台としていますが、高速道路に副う情けない都市のあそこここにも立って、彼岸を見つめ、"時間よ戻れ" と呪文を唱えたのです。
 どこもかしこもコンクリートで塗り固めた、近代建築の間や、谷間の跡などから、昔の時間が美しい水のように流れて来て、あのひとたちの世界が、現代の景色を透けさせながらあらわれました」

この本を読みながら、心の奥底で言葉というものの力によって、ぼくもその美しい水にふれたようなのです。こんな美しい言葉はありませぬ。






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この前、フォーク・シンガー、友川カズキをフランスの映像作家がとらまえた映画「花々の過失」を見た時に、買ってしまって、友川さんその人にサインまでしてもらった本「友川カズキ 独白録 生きてるって言ってみろ」がおもしろくて、一気に読んでしまった。

友川さんって、饒舌で、しかもどこか吃音、なまりありで、これは、胸にも腹にも刺さってきて、それが、なんだか泣きたいほどに気持ちいいブルーズなのよ。なるほどと勇気をもらったこの本の冒頭を引用しつつ、友川カズキという稀代の歌手、詩人、競輪愛好家、宴会師に絶大なる拍手と敬意を送り、あとは自分で買って読んでみてくださいと言ってしまおう。そして、それよりも、友川さんを知らない人は、友川さんの歌を生で、どこかのライブ・ハウスでぜひ聴いてみてくだい。

「私、ひとりでなければなんにもできないって思ってるんです。
 自分自身、変な人間だとは思ってますけどね。生活も性格も破綻寸前でなんとか踏みとどまってるに過ぎないんですが。結局、表現者の端くれとしては、「ひとりである」ということがすべての起点であり、基準であり、全部でもあるわけなんです。群れちゃダメだ、簡単に他人と肩を組んだり握手しちゃいけないってね。それだけは、今も昔も変わらない」






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川崎のチネチッタでウベルト・パゾリーニ監督の「おみおくりの作法」を見る。なんとも、静かでさびしい映画なんだけれども、このラストは、ぼくは美しいと思った。アキ・カウリスマキ監督の大好きな映画「コントラクト・キラー」を思い出しもした。ちょっとだけ似たシーンや展開もあった。いつまでも心に引っ掛かりつづける小さなお話です。

http://bitters.co.jp/omiokuri/
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会社の行事みたいなものでサントリーの武蔵野ビール工場に見学に行った。ユーミンの「中央フリーウェイ」で歌われているビール工場です。ビール工場が見えてきたのあのビール工場ね。

工場の配管とでっかい醸造器に少年心がくすぐられて、少し興奮した。

最後にプレミアム・モルツの試飲が三杯あり、短い時間で、ばかでいやしい根性むき出しで飲んだら、気持ちよく酔っぱらってしまった。その試飲コーナーのバーのようなところで飲んだ、武蔵野工場だけの希少なビールはかなりおいしかったです。

もっか好きなビールと言われて思い浮かぶのは、キリンのハートランド、このサントリーのプレミアムモルツ、そして、ベルギーの修道院ビール、シメイの青ラベルです。
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会社帰りに新宿のミニ・シアター、ケーズシネマに寄りヴィンセント・ムーン監督の「花々の過失」を見る。

映画の前に少し時間があり、昭和二十四年からの老舗のバー「どん底」に行ってみた。ここに三島由紀夫も来ていたのかと思うと、その古い昭和というより終戦直後といった店のの雰囲気もあり、ちょっとわくわくしてしまった。ぼくは、ぼくが三島由紀夫のミーハー的なファンであるらしいことを発見した。お金のある時にもう一度、来てみたい。

カクテルやバーボンちょっと酔っぱらって、映画「花々の過失」を見ていた。この「花々の過失」はヴィンセント・ムーンというフランスの新進気鋭の映像作家、ドキュメンタリー映画監督が日本のシンガー、友川カズキをとらまえたもので、デンマークのコペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭2009にて「音と映像」部門最優秀賞を受賞している。

映画の上映後、映画の中で歌を歌い、歌を絶叫し、競輪を打ってもいた友川さんのドキュメンタリー作家、ドキュメタリー映画監督の森達也さんとの対談があり、この映画について、ヨーロッパのスピード感のあるスタイリッシュな映像美が後退し、日本のなにわぶしみたいになっていて、ラッシュの後、ヴィンセント・ムーンに編集しなおせと抗議したそうなのだけど、編集しなおされることはなかったという。それでも、ぼくはもう十分過ぎておもしろかったし、かっこよかった。

対談の時、友川カズキさんはしきりに森達也さんがオーム真理教を撮った映画「A」と「A2」を衝撃を持って受けとめた、としきりに褒めていた。友川さんは、森さんの最近の新聞のコラムの言葉、今の日本は右傾化というより集団化しているとという言葉に共感し、そんな日本が気持ち悪い、と言っていた。

対談の後、4曲ほど友川さんの弾き語りが聴けた。ど迫力に小さなシアターに満席になった客席が演奏後、一瞬、静まりかえる。

会場のチケット売り場の小さなホールでは最新の本「友川カズキ 独白禄 生きてるって言ってみろ」と最新アルバム「復讐バーボン」、上映された映画のDVD「花々の過失」が売られていて、ぼくは「友川カズキ 独白禄 生きてるって言ってみろ」を買い、サインをしてもらい、握手をしてもらった。その握手はかたく、力強かった。

友川カズキさん、今度、また、ライブを聴きにいきます。

ここで紹介しているムービーは「花々の過失」のオフィシャルに公開されているアウトテークです。

https://vimeo.com/7161029
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鶴岡八幡宮にお参りし、散歩を趣味とするぼくは衣張山をハイキングしました。



正月、過ぎてもにぎやかな鶴岡八幡様です。


こんな山道が衣張山の頂につづいている。


お地蔵さんです。いいお顔ですね。いつかぼくもこんな微笑の人になりたい。


衣張山からの眺めです。海は広いな、大きいな。


山の林で居眠りする猫たち。森と同化していました。

不思議なまんだら堂やぐら群にびっくりしました。


日蓮上人の安国論寺です。ここの庵で上人は「立正安国論」を書いたそうです。ぼくは古い神社、仏閣、教会、寺院が好きです。


鎌倉の街に戻ってきました。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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