えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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めずらしく読んだビジネス書は、創業した「ブックオフ」を石もて追われ、起死回生かと立ち上げた新しい会社「俺の株式会社」で飲食業界に革命らしきものも起こしつつある破格のやり方で「俺のイタリアン」や「俺のフレンチ」が好調な坂本孝さんが語りつくした「俺のフィロソフィ 仕組みで勝って、人で圧勝する俺のイタリアンの成功哲学」。

こういう本を読むと、やはり、社長というのが世の中で最もおもしろい、やりがいのある職業かもしれない、などと思ってしまうのは、坂本さんの術中にはまってしまっているからだろうか。

そういえば、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーも社長みたいなもんだし、ストーンズのロックが嫌いな人間がストーンズのクリューをやっていることってあるのだろうかと問い、この本のタイトルともなっているフィロソフィーとは何ぞや、その昔、社会の授業で習ったゲマインシャフトとゲゼルシャフトとは何だっただろうか、などと考える。そうだ、最近、映画「黄金のメロディー」で見たフェィム・レコーディング・スタジオのリック・ホールもまぎれもない社長であったし、そのリック・ホールは、最も有能な部下、ドラマーのロジャー・ホーキンスとベースのデビッド・フットに去られた直後、ドラマーのフリーマン・ブラウン、ベース・マンのジョン・ボイスを新たに迎えて、更に最高の音楽を作り始めたことを思い出しもした。

ぼくの友だちにも社長とか、社長みたいな人がちらほらいるのだけど、スタートなんて、いつ切ってもいいのだし、地位や名誉、富にも興味がなくなりつつあるぼくが、なぜか今に見ていろよ、とつぶやくのだった。





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小倉広さんの著した「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」を読んだ。フロイトやユングと並ぶアドラーの心理学を平易に実践的に、そして、良き人生を読んだ人がおくれるように、読み解いた本。

心理カウンセラーであり組織人事コンサルタントでもある小倉広さんによれば、アドラーとはフロイトとは正反対の考えの人で、フロイトが精神や心を人がセックスをし、食べ、うんこをする、その欲望によって、無意識と意識を含めて、存在していると説いているのに対し、アドラーは精神や心というものは本来的にそれ自身に備わった、善なる性向があるという。なるほど、ぼくの好きなユングと同様にフロイトから離反したアドラーは十九世紀から二十世紀の時代を生きたのだけど、その思想はユングのように闇の奥にある深い光っているところに沈潜していくようではなく、あくまでも、日常的な言葉の理論的な警句で語りかけるかのようだ。決して難しくはないアドラーの言葉をいろんな人が読めばいいと思った。この本でアドラーの言葉と呼応するかのように述べられている西郷隆盛のぼくの好きな言葉を引用します。

「人を相手にせず天を相手にせよ。天を相手にして己を尽くし、人をとがめず我が誠の足らざるを尋ぬべし」

そして、アドラーの言葉です。

「「暗い」のではなく「優しい」のだ。
「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。
「失敗ばかり」ではなく「たくさんチャレンジしている」のだ」

この西洋的な克己心は、どこか東洋的であり、しかもドグマ(教条)を持たず、悟り向かいながら、悟りの前で何か自ら足踏みしてしまう禅の僧侶であるかのよう。





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今日の午後三時からの小田急相模原にあるエルトピートでのギグにステラのオールド・ギターを持っていったのだけど、いざ本番で弾き始めると、ブリッジのあたりからビビりの音。結局、直らず、そのまま、弾き語る。

どうしたのだろうとうと、家に帰って来てから、再び弾くと、ビビり音はおさまっていた。弦のエンド・ポールがびびっていたようなので、そこに薄い小さな布を挟むという処置をしたのですが、あのビビり音は何だったのだろう。

人の本性は仏だというけれど、ギターには何か神がやどっているのではないかと、たまに思ったりする。まるで生きているかのようだ。そこでぼくの得た今日の解釈は、このギターが、今日の午後は、こんな音で奏でたかったのだというものだけど、あながちは外れてはいないだろう。いつか、ぼくとギターは心で本当に結ばれ、最高の音を奏でられるでしょう。

ギターは生きている。ゆめゆめうたがうことなかれ。
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ラス・カサスの著した「インディアスの破壊についての簡潔な報告」を読む。ドミニコ修道会の宣教師が書いた十六世紀にアメリカ大陸を覆ったもともとそこに住んでいた人々に対するスペイン人による大量殺戮のスペイン国王への報告書。あまりに無残な内容に読み進めるを止めたくなるのだけど、やっと、すべてを読み終えた。

なにが大航海時代だ。この蛮行が発端となり、オランダのスペインからの独立を招き、この本は十九世紀からの中南米の反スペイン、反植民地主義の思想的根拠を用意する。それは今でも消すことのえできない傷のように形を変えて続き、メキシコの人たちは自分たちのアイデンティティとして、自らを強姦された母親の子どもたちと呼ぶらしい。

パブロ・ピカソやアントニ・ガウディを生んだスペインにこのような無残で残酷な加害者の歴史があったとは。けれども、子どが親の犯した罪を背負えるだろうか。それよりも親こそが子どもたちには責任があるのではなかろうか。それは、未来にやってくるものたちへの責任で、過去と現在の本当のことを求め、未来のために子どもたちの教訓や糧となるように伝えていく責任。そのようなことのためにこの本は読まれ、未来永劫に手渡されていくべきではなかろうか。






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藤子・F・不二雄の「劇画・オバQ」を読む、不思議な読後感でした。大人になった正ちゃんでもよっちゃんでもゴジラでもキザオでもハカセくんでもなく、ぼくものころのままのQちゃんのようだと思う。さびしいようなすがすがしいような妙な気持ちです。藤子不二雄の漫画では「オバケのQ太郎」が一番好きで、赤塚不二夫の漫画では「もーれつア太郎」が一番好きです。さて、明日は何をして遊ぼうかな? おやすみZZZzzz.....






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銀座で「藤城清治卆寿記念90展」を見た後、国会議事堂前で行われている原発反対の集会に行ってみた。ぼくは原発には反対です。あんな危険なものが、世界のいたるところにできたら、そのうち事故で世の中は終わってしまって、地球に生き物が生きていられなくなるんじゃないか。そういう意味でも、核兵器と同じように原発にも絶対反対。

で、話は少しそれて、その集会でジンタらムータのバックでリザードのワカさんがベースを弾いていた。ワカさん、国会議事堂前の集会ではいつもボランティアでPAをやっているという。高校生のころ、リザードのギグにはよく行ったもんだ。白髪になったワカさんは、変わってしまったこともあるだろうけれども、心のどこか、あのころのままなんだ、と思うと、何か、胸がじーんとしました。

ワカさん、ベースは昔のようにピックで弾いていました。余談ですが、ぼくは、キャロル・ケイからリック・ダンコ、ジャン・ジャック・バーネルとピック弾きのベーシストが嫌いじゃありません。

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銀座にある経文館ウェインライトホールで開催されている「藤城清治卆寿記念90展」に行ってくる。藤城清治さんの影絵は大好きなのです。実物を見ると本当に美しいよ。東京12チャンネルの懐かしい深夜の天気予報の影絵のあの人です。



そう、展覧会会場のそこかしこから、女子からの、かわいい、かわいい、という感嘆の声もいろんなところからぼくの耳に聞こえてきた。かわいくて美しいんです。日本人の美意識の基本なのかな。

藤城清治さんのこれらの影絵は芸術品であるとともに美術品であり、工芸品であると思う。アンディー・ウォーホールは自身のシルクスクリーン制作の工房を"factory"と呼んでいたのだけれど、「ケロヨン」というかわいいキャラクターももつ藤城清治さんは、日本のポップ・アートの草分けのような人で、昔、テレビで見たその工房は美しい何かを作る手工業の工場(こうば)なのだと思った。藤城清治さんは90歳になられてもその工場の工場長をされていて、その美しい心でいつまでも美しいものを作り続けて欲しい、と思いました。

http://www.kyobunkwan.co.jp/blog/archives/5845
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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