えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
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乃木坂にあるの新国立美術館に「チューリッヒ美術館展」を見に行きました。
近代の印象派前期から現代まで、有名な芸術絵画をこれでもか、これでもかと見れます。さすが、スイス銀行を擁する永世中立国であった金持ちの国、スイスなどと言うと不謹慎ですな。多分、ナチスの悪魔の手を逃れて、スイスで生き延びた芸術家や芸術作品もたくさんあったのではなかろうか。
この展覧会、その作品数の多さと質、ほとんどが美術の教科書に載っているような人の作品であることから、これから美術館巡りなどをしてみたいなどと思っている人の手始めにお勧めです。
前にも書いたことがあるのですが、本物と本になった絵って、大きさは言わずもがな、色とか実感とか全然、違うんです。絵の前に立って見ていると、その絵を描いた今は亡き人と交感してしまうような一瞬すらあるような気がしてしまいます。そして、そんな一瞬が今回もぼくとあのシャガールとの間に訪れたようなのでした。
http://zurich2014-15.jp
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移転して相模大野の駅から近くなったアコパで加奈崎芳太郎さん、生田敬太郎さん、Roseさんのライブを見ました。その感想というか、ご報告をばいたします。
一番目にRoseさんの登場。ボブ・マーレーの"No Woman No Cry"での語りのその直接なメッセージにどきりとしてしまいました。ジョン・レノンの"Power To the People"とか"Woman Is the Nigger Of the World"みたいではないか。こういうのって好きです。もう奥歯にもののつまったような煮え切らない歌を超えてもいく時だとも思うからです。
次に、生田敬太郎さん。ブルースのコード進行のオリジナル曲でエレクトリック・ギターの弾き語りで歌い始め、アル・グリーンやザ・バンドの名曲に自分で歌詞をつけた曲、そして、またオリジナル曲などを歌ってくれました。その歌に説得力があって、ギターは感じよくゆったりブルージーにバウンスして、なんというか、ニュー・オーリンズのなんでも自分のブルーズにして歌ってしまう「人間ジュークボックス」とも呼ばれたブルーズ・マンのスヌークス・イーグリンみたいでもありました。詞もすばらしくて、僭越にも言わせてもらうならば、暗喩と含蓄に富んでいると思いました。あと、テリー・キャリアなんかのモダンなソウルの感じもあって、ぼくの好きなつぼにはまってしまいますね。テリー・キャリアとはギターを弾くそのルックスとか雰囲気も似ています。
そして、加奈崎芳太郎さんが登場し、生田敬太郎さんと数曲、合わせてくれました。そして生田さんがステージを降り、一人でいろんな歌、昔の曲、今の曲を弾き語りで歌ってくれました。チャボこと仲井戸麗市とフォーク・デュオの古井戸をやっていた人のそのイメージを裏切って、とんがったロックンローラーの風情で、どっかやーさんっぽくもあって、そこが逆に魅力的です。そのど迫力の歌は忌野清志郎を思いおこさせもします。ハード・フォーク・ロックンロールです。ぼくはねじ伏せられたようなのです。そのねじ伏せられが気持ちいい。もしかして、多分、1970年代のフォークにも一括りできないいろんな人がいたんだなぁ、と思いました。
再び、生田敬太郎さんが登場し二人で数曲。予想外の二回目のアンコールでの、日本語で加奈崎さんの歌ってくれたボサノヴァ風の曲に生田さんがハーモニカを吹いた演奏が胸に染みていきました。
それから、この夜の駅から近くなったアコパ、お客さんも満席でいい感じですね。
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いつものように近所のイーオンの中の本屋にぶらりと入ると「どんな問題でも「チーム」で解決するANAの口ぐせ」という本がいっぱい平積みされていて、手にして数ページ読んだら、とてもおもしろそうで、買ってしまった。それには、もう一つの理由もあって、それは、前に努めていた会社でよく帰りに居酒屋とか、行っていた友だちがANAに転職していたこともあるのです。よくあの横浜のとても大きな企業とは言えない印刷会社から入れたものだと思うと同じく、なんだか野武士のような自由な怪人物ならぬ快人物(?)がその印刷会社にはそろっていたのだけれど。
さて、そのANAという会社、この本を読んで、本当にいい会社だと思ってしまう。その秘密は、この会社に面々と流れている性善説、人はもともと善なるものだというような考え方だと気が付いた。この手の本は滅多に読まないのだけど、仕事やビジネスのノウハウ本の越えてそんなものも感じてしまうのだった。本の一番最後の章に出てくる、沖縄空港支店で始まったらしい「グッバイ・ウェーブ」の話など、うるっときてしまったよ。
ANAの青い血か、なるほど。ANAの社員には青い血が流れていると言われ、ANAの青い血が流れ始めたらしい、ぼくの友だちと、航空機のバッテリーか何かの事故が続いていたころ、居酒屋で会って話したことがある。ぼくは、あまえのところの会社の経営、なんか、最近、飛行機の故障とかが続いていて大丈夫なのかと聞くと、その友だちは、うちよりボーイングさんの方が心配ですよ、などとと言っていたのを思い出す。そのおごらない気遣いとおかげ様精神に感服し、すばらしいと密かに思ったものです。
さて、そのANAという会社、この本を読んで、本当にいい会社だと思ってしまう。その秘密は、この会社に面々と流れている性善説、人はもともと善なるものだというような考え方だと気が付いた。この手の本は滅多に読まないのだけど、仕事やビジネスのノウハウ本の越えてそんなものも感じてしまうのだった。本の一番最後の章に出てくる、沖縄空港支店で始まったらしい「グッバイ・ウェーブ」の話など、うるっときてしまったよ。
ANAの青い血か、なるほど。ANAの社員には青い血が流れていると言われ、ANAの青い血が流れ始めたらしい、ぼくの友だちと、航空機のバッテリーか何かの事故が続いていたころ、居酒屋で会って話したことがある。ぼくは、あまえのところの会社の経営、なんか、最近、飛行機の故障とかが続いていて大丈夫なのかと聞くと、その友だちは、うちよりボーイングさんの方が心配ですよ、などとと言っていたのを思い出す。そのおごらない気遣いとおかげ様精神に感服し、すばらしいと密かに思ったものです。
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会社からの帰りに寄り道をし、川崎のTOHOシネマズでヤーニシュ・サース監督のハンガリー映画「悪童日記」を見た。
少年の目を通して戦時下のハンガリーの過酷な歴史が浮かび上がる、などと言うとあまりに安易なような気がするのは、この映画のあまりにもの重さに、ぼくはどう受けとめたらいいのか、わからなくなってしっまう。その重さは、ぼくにフランスの小説家、ルイ・フェルディナン・セリーヌやギリシャの小説家、ニカス・カザンザキスを思い出させた。確か、二人とも亡命のような状況の中、異国の地で没したのではんかったのか。そして、その書いた小説の筆禍により、キリスト経の葬儀を司祭から拒まれているのだった。さて、「悪童日記」の原作者、アゴタ・クリストフも亡命者で、けれども、上述の二人とは違って、その死に際し、キリスト経の祈りを拒まれているわけではない。しかし、このハンガリーの女史の書くものは、セリーヌやカザンザキスのように、道徳や倫理を超えてしまわざるえない、厳しい重さを持っている、と思ったのだった。
映画「悪童日記」も限りなく重い芸術作品なのだけど、その主人公の双子の少年の目を、昔、どこかで見た映画で出会ったような気もし、その映画が、今、リバイバルしているらしいフランソワ・トリフォー監督の「大人はわかってくれない」の主人公の少年の目の純潔さであったのを思い出しもした。すると、ぼく自身も少年時代に戻っていき、何かが氷解し、帰りの線路の駅のプラットホームで胸に熱いものがこみあげてきたその少年の目。
今度、まだ読んでいない原作を読んでみたい。
http://akudou-movie.com
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ジョージ・オーウェルの「一九八四年」に続いて、もう一冊のユートピアならぬディストピアもののSF小説としてレイ・ブラッドベリの「華氏451度」を読了した。どのような小説かは扉の言葉に詩的に表現されていもする。
「華氏四五一度―この温度で書物の紙は引火し、そして燃える」
これは近い未来にすべての書物が読むことを禁止され、それが見つかれば、消防士ならぬ昇火士によって本は燃やされ、もしも、それを拒めば、命すら奪われてしまう、そんな世界の物語なのです。
想像してみてください。三島由紀夫も大江健三郎も深沢七郎も谷崎潤一郎も中上健次もヘミングウェイもヘルマン・ヘッセもハーマイン・メルヴィルもエミリー・ブロンテもアルチュール・ランボーもルイ・フェルディナン・セリーヌもニーチェやフロイトやユング、レビ・ストローフ、アーサー・C・クラーク、スティーブン・キング、そして、もちろんレイ・ブラッドベリ、あぁ、あげていけば、きりがないのだけど、それらのない世界なのです。本好きのぼくとしては恐ろしいというか、何かを読んで感じることを禁じられる世界のおぞましさよ。
そいいえば、焚書といえば、ナチスのドイツ学生連合会が非ドイツ的と決めつけ、フロイト、ケストナー、ハイネ、マルクスなど二万冊を広場で焼いて灰にしたと、この「華氏451度」の解説にもあったが、それを忘れないための図書館「本のない図書館」がベルリンにあるというのだが、その図書館の小さな石碑にハイネのこんな言葉が刻まれているそうだ。
「これは序幕の出来事に過ぎなかった。書物が焼かれるところでは、最後には人間までもが焼かれるのだ」
加えて、18世紀のフランスの啓蒙思想家、ヴォルテールの言葉にこんなものもある。
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
さて、「華氏451度」に戻れば、訳者、伊藤典夫さんの力量よるところも大きいとは思うのだけど、この本の中の文は、韻を踏まない詩のように美しく、かっこいい。物語は支離滅裂の一歩手前のようなところもあるのだけど、かすかな希望を感じさせるファイナルもあって、「一九八四年」と同じく傑作だと思った。
そして、もちろん、自由に考えたり、自由に感じたり、自由に想像することって大切なことだと思います。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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