えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

ロシュディ・ゼム監督の「ショコラ ~君がいて、僕がいる~」を見ました。19世紀末から20世紀初頭をフランスで生きた実話をもとにした白人と黒人の道化師コンビの友情物語は差別とは何かを問いかける映画でもありました。黒人のショコラ役に「最強のふたり」に主演した笑顔の素敵なオマール・シー。そして、白人のフティット役のジェームズ・ティエレは喜劇王チャールズ・チャップリンのお孫さんにあたる人、映画俳優であるとともに、幼いころから父のサーカスの舞台に道化師として立っていた人で、この人の寡黙な名演技が本当にすばらしい。そして、ラストのリミュエール兄弟が撮ったショコラとフティットの実写フィルムには目頭が熱くなりました。
もっとも早くの議会と自由民権の国、フランスでの人種差別って何だろう? 「三銃士」を著した文豪アレクサンドル・デュマは、父が黒人、母が白人のクレオールだったのではないか、と思い出した。それから何世紀かを経て、その自由民権を引き継いだ国、アメリカ合衆国に黒人の大統領が誕生するのは21世紀になってから。人を差別するのはつまらない嫌なことだ。
ショコラとフティットはロートレックも絵を描いているそう。二人は表と裏、裏と表。世紀末のパリに咲いた人を笑わす花だったのかもしれません。
映画『ショコラ ~君がいて、僕がいる~』公式サイト


「太田和彦のニッポンぶらり旅2 故郷の川と城と入道雲」を読んだ。太田和彦さん、昼は史跡や古い街並み、夜は居酒屋を巡る旅の記録、随筆なのだけど、東日本大震災の後のその旅は、大災害、天変地異は起こり得ることを知ってしまったから、その眼差しはいつしか、やさしく丁寧になる。東北の地は訪ねておらず、むしろ、おのずと足は出自、故郷、育ててくれた地に向かい、そこに希望や和解を見いだした。感動の一篇です。あとがきから引用させていただきます。
「私は、旅は気持ち次第と感じるようになった。今見ているこの風景は無くなるかもしれないと思うと、心は澄み、まなざしは丁寧に温かくなる。それはまた旅のみならず、毎日の日常もそうだ。まさに「人生は旅」と気づいたのだ」
それから、ぼくはこの本を読んで、すこし前に旅に訪れた上諏訪のとある居酒屋でであった楽しくさわやかで気取らない紳士は太田和彦、その人であると強く信じるようになったのだ。出会う人、会いたい人には、いつか、出会うべき時に出会うのだと思う。それも旅なのです。


こんな夢を見た。ぼくの家の隣に大きな広場があって、そこを歩いていると、包丁を持ったある男に襲われる。ぼくはその襲いかかってくる包丁を振り落とし、無言でその場から去って行く。夜になり家に帰る途中、隣の広場の襲われた場所に寄ってみると、ぼくを襲った包丁が落ちていて、それを、拾い上げる。明日の朝、この包丁とともに警察に訴えようと思う。次の日、広場に行くとぼくを襲った男が歩いていて、ぼくは広場の隣にある倉庫に身を隠す。その男の動静を見守りながら、携帯で警察に昨日あったことの一部始終と男が広場に来ていることを話す。しばらくすると、広場に刑事らしき人が数人到着し、ぼくも倉庫を出て広場に歩いて行く。広場ではいろんな人がスポーツをしたり、散歩をしていたりして、その中であの男がぼくをにらみつけながら近付いて来る。ぼくが、刑事さん、あの男ですと言うと、後ろに控えていた二人の刑事が前に出てきて、聞きたい話がある、署まで来てもらおうかと言い、あの男を連行する。ぼくはやっと解決したと安堵する。
そこで目が覚めた。怖い夢でした。けれど、悪夢がただの夢に変わる時というのもあるものなんですね。
そこで目が覚めた。怖い夢でした。けれど、悪夢がただの夢に変わる時というのもあるものなんですね。


デイミアン・チャゼル監督の「ラ・ラ・ランド」を見ました。にがくて、あまずっぱい素敵な映画でした。
2017年のアカデミー賞を6部門で受賞したけれど、作品賞だけはとれなかったのは、トランプという人がアメリカの大統領になったこととどこか関係がありそうなことは想像に難くないけれど、その話は、この映画の素敵さを前にして置いておきます。
多分、この映画のテーマはノスタルジーということだとも思った。ノスタルジーこそ、人を未来に一歩、進めさせるものかもしれず、ピュアでロマンチックな男女の恋愛もノスタルジーであるような今はそんな時代なのかもしれない。この映画を見たら、そのノスタルジーからあなたはきっと大切な何かをとりもどすでしょう。ジャズの響きとダンスによってです。
主演女優のエマ・ストーンの普通っぽさがこれまたかわいい。
そして、家に帰ってくると、この映画の余韻の中、エロール・ガーナ―のピアノが聴きたくなりました。
映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト - GAGA


きのうの夜、すずらんハウスでのイベント「被災地支援チャリティライブ」の出演で一曲目に「大きな木」という歌を歌いました。この歌について、いろいろと書こうと思ったのだけど、やはり、やめておきます。一つの歌が100人もの人に届けれた時、その歌は100の歌になると思うから。それと、僭越すぎるけれど、東京ボブがボブ・ディランについて書いたこんな言葉を思い出したことにもよる。
「ボブ・ディランは作詞家で作曲家で歌手である。これらの物語を抜群の歌唱力と演奏力と表現力をもって伝える。そして後は自分で考えろと何も押し付けたりせず、今日もどこかで歌っている」
ボブ・ディランとぼくはくらべられませんよね。
さて、「大きな木」。天からの贈りもののようにすぐできたこの曲。けれど、この歌を歌う時、いつも、ぼくの心にどこか躊躇する心があることはお伝えしておきます。
共演してくれた高雄文さん、ヒロコちゃんに感謝。すずらんハウスのスタッフのみなさまに感謝。聴いてくれたみなさまに感謝。そして、道の途中で逝ってしまった人たちに哀悼の念を捧げます。
こんな歌詞なのです。おやすみなさいZZZzzz.....
♪♪♪
あの丘の向こうには大きな木があるよ
黒い雨とかこわい風にも倒れなかったよ
いろんなものが動かなくなったなら
あの丘の向こうまでゆこう
あの浜辺のすみっこに柳の木があるよ
黒い水とかこわい風にもがんばってっていたよ
いろんなものが動かなくなったなら
海が見えるまで歩こう
手をつないでゆこう
静かな夜です
静かに星が輝く
手をつないでゆこう
こわくない こわくない
手をつないでゆこう
手をつないでゆこう♪♪♪
「ボブ・ディランは作詞家で作曲家で歌手である。これらの物語を抜群の歌唱力と演奏力と表現力をもって伝える。そして後は自分で考えろと何も押し付けたりせず、今日もどこかで歌っている」
ボブ・ディランとぼくはくらべられませんよね。
さて、「大きな木」。天からの贈りもののようにすぐできたこの曲。けれど、この歌を歌う時、いつも、ぼくの心にどこか躊躇する心があることはお伝えしておきます。
共演してくれた高雄文さん、ヒロコちゃんに感謝。すずらんハウスのスタッフのみなさまに感謝。聴いてくれたみなさまに感謝。そして、道の途中で逝ってしまった人たちに哀悼の念を捧げます。
こんな歌詞なのです。おやすみなさいZZZzzz.....
♪♪♪
あの丘の向こうには大きな木があるよ
黒い雨とかこわい風にも倒れなかったよ
いろんなものが動かなくなったなら
あの丘の向こうまでゆこう
あの浜辺のすみっこに柳の木があるよ
黒い水とかこわい風にもがんばってっていたよ
いろんなものが動かなくなったなら
海が見えるまで歩こう
手をつないでゆこう
静かな夜です
静かに星が輝く
手をつないでゆこう
こわくない こわくない
手をつないでゆこう
手をつないでゆこう♪♪♪


こんな夢を見た。ぼくは船に乗っている。それはヘミングウェイの小説に出てくるかのような小さめのボートかヨットで、同じ船に乗っているのは知らない男と知らない少女。知らない男は、ヘミングウェイのような髭をはやし、海軍の提督のような制服を着て、両手にはつかまえたウミヘビを持っている。そのウミヘビはメスのウミヘビで猛毒を持っている。ぼくは、男がそのウミヘビをどうするのか、まさか殺してしまうのではないかと危惧している。しばらくは、男はウミヘビをつかまえて手に持ったままだったのだけれど、甲板の端に寄り、海の水にそっとウミヘビを持っていき、放す。ウミヘビは、ありがとうというように、首をもたげ二回か三回、会釈するようなそぶりを見せ、水の向こうに消えていく。ぼくはほっと安堵し、ふと振り向くと、少女がよかったねと微笑んでいる。
そこで目が覚めた。しばらくすると、ウミヘビを放った髭の男も、微笑んだ少女も、もちろん、それを見ていたぼくも、実はぼく自身であるような気がしてきた。ただ、あのウミヘビだけはぼくではなく、海の向こうへ消えていってしまったのかな? これは大好きなジャン・コクトーの詩です。
私の耳は貝のから
海の響きを懐かしむ
そこで目が覚めた。しばらくすると、ウミヘビを放った髭の男も、微笑んだ少女も、もちろん、それを見ていたぼくも、実はぼく自身であるような気がしてきた。ただ、あのウミヘビだけはぼくではなく、海の向こうへ消えていってしまったのかな? これは大好きなジャン・コクトーの詩です。
私の耳は貝のから
海の響きを懐かしむ




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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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