えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

レンタルDVDでハニ・アブ・アサド監督の「オマールの壁」を見ました。パレスチナの映画です。分離壁と恋人のもとへその壁を越えていこうとするある若者の物語だった。ドキュメンタリではないのだけど、このような物語が生まれる必然のパレスチナの現実も知りました。ハニ・アブ・アサド監督は自作についてこう言っています。
「これは占領下に閉じ込められ、厳しい状況に直面した愛についての映画なのだ」
社会派の映画であるとともに、シェークスピアの劇のようでもある恋愛映画でもあります。
もうひとつハニ・アブ・アサド監督の言葉を引用したく思います。
「私は、人間を単に糾弾あるいは擁護する映画を作るつもりはない。それは裁判所に任せればいい。自由の戦士たちだけでなく、どの登場人物についても、私が興味を持っているのは人間的側面だ。あらゆるキャラクターの人間的部分に関心がある。われわれを人間たらしめているのは性格上の弱点だ。人は誰しも、たとえ外からは完璧に見えても、内面は不完全で欠点を持っている。映画監督である私の仕事は、それに誠実に焦点を当て、白黒つけずグレーに描くことだ」
カンヌ映画祭で「ある視点部門 審査員賞」を受賞した「オマールの壁」を見ながらポーランド映画「灰とダイアモンド」を思い出した。主演の俳優、アダム・バクリがなかなかかっこいい。彼はジェームズ・ディーンや「灰とダイアモンド」のズビグニエフ・チブルスキーようにかっこいいのです。そして、チブルスキーやディーンのようにではなく、アラン・ドロンのように長生きをして、アラブ世界のスターになって欲しい、もしくは、そうなれる俳優として逸材のような気もします。
未明に目が覚めて見始めて、見終わった時には朝になっていました。
映画『オマールの壁』公式サイト - UPLINK




レンタルDVDでソト・クォーリーカー監督の「シアター・プノンペン」を見る。カンボジア映画です。クメール・ルージュ(カンボジア共産党)による内戦によって失われた映画の最終巻を撮りなおすという物語の中で、カンボジアの過酷な現代史が甦る。
エンドロールにもあるのだが、戦争ではなく、戦争の後のクメール・ルージュの支配の四年間の間の粛清によって、カンボジアの四分の一の人びとの命が奪われた。そんな、つい少し前の歴史も浮かび上がる。ほとんどの映画監督や俳優も殺されたそうだ。
昔のカンボジアを知っているのでもないのだけど、今のカンボジアの首都、プノンペンの景色に少しびっくりしてしまう。けっこう都会で、古き時代の九州のどこかの街のようなのです。
ラストは過去と向き合い新生を感じさせるもの。
ヒロインのマー・リネットが美しい。同じように、カンボジアの寺院や田園風景も美しい。きっと、この過酷さを越えてきたカンボジアの人の心も。
映画『シアター・プノンペン』公式サイト


大好きなピアニストのバド・パウエル。いわゆるジャズと呼ばれるジャンルの演奏者。"The Amazing Bud Powell Volume One"と"The Amazing Bud Powell Volume Two"、"The Bud Powell Trio"、"Bud In Paris"の4枚は若いころからよく聴いてきました。季節の変わり目の雨の降る日には聴きたくなります。
ウィキペディアから引用すると、こんな人生を歩んだ人です。
「1940年代後半から50年代初頭にかけて音楽面の最盛期を迎えるが、50年代中期以降は麻薬やアルコールなどの中毒に苦しみ、精神障害(統合失調症)を負う。しかしながら、不調期の録音においても、呻き声を発しながらの鬼気迫る演奏を聴くことができ、これを含めてパウエルの個性として評価する声が多い。
1960年代初頭は本国アメリカに一種のジャズ不況が訪れ、多くのジャズメンがヨーロッパに活動の場を移した時期であるが、パウエルもまたフランスに渡って活動を続ける。映画監督のベルトラン・タヴェルニエは、この時期のパウエルの演奏活動のエピソードを元に、映画「ラウンド・ミッドナイト」を撮影している。良好な環境と好意的な聴衆に支えられて麻薬禍からは脱却するが、既に体はボロボロであり、1966年アメリカに帰国した後にニューヨークで死去。死因は結核、栄養失調、アルコール中毒であったという」
昔のジャズのミュージシャンはこんな人生を歩んだ人ばかりだ。苛烈な人種差別ということもあったのだろう。
ぼくはバド・パウエルをピアノを奏でる天才と呼ぶのをためらわない。
その短い生涯の晩年のパリでのバド・パウエル
ウィキペディアから引用すると、こんな人生を歩んだ人です。
「1940年代後半から50年代初頭にかけて音楽面の最盛期を迎えるが、50年代中期以降は麻薬やアルコールなどの中毒に苦しみ、精神障害(統合失調症)を負う。しかしながら、不調期の録音においても、呻き声を発しながらの鬼気迫る演奏を聴くことができ、これを含めてパウエルの個性として評価する声が多い。
1960年代初頭は本国アメリカに一種のジャズ不況が訪れ、多くのジャズメンがヨーロッパに活動の場を移した時期であるが、パウエルもまたフランスに渡って活動を続ける。映画監督のベルトラン・タヴェルニエは、この時期のパウエルの演奏活動のエピソードを元に、映画「ラウンド・ミッドナイト」を撮影している。良好な環境と好意的な聴衆に支えられて麻薬禍からは脱却するが、既に体はボロボロであり、1966年アメリカに帰国した後にニューヨークで死去。死因は結核、栄養失調、アルコール中毒であったという」
昔のジャズのミュージシャンはこんな人生を歩んだ人ばかりだ。苛烈な人種差別ということもあったのだろう。
ぼくはバド・パウエルをピアノを奏でる天才と呼ぶのをためらわない。
その短い生涯の晩年のパリでのバド・パウエル


レンタルDVDでセルジオ・マシャード監督のブラジルの映画「ストリート・オーケストラ」を見ました。サンパウロのファーベラ(スラム地区)の高校のクラシック・オーケストラの指導のために雇われた教師のお話でした。サンバでもサッカーでもなく、カーニヴァルでもないブラジルがそこにありました。不良少年のヴァイオリンで音楽を奏でていると自分の中のケモノが静まっていくんだというセリフにぐっときてしまった。実話を基にした物語だそうです。
ブラジルのクラシックといえばエイトル・ヴィラ=ロボスは大好きです。よくCDでギター曲集を聴いています。
「ストリート・オーケストラ」を見ながら、ファーベラに響き、こだまするバッハも素敵だなと思いました。
映画『ストリート・オーケストラ aka VIOLIN TEACHER』公式サイト




三浦半島を散歩しました。三十三年に一度の一斉御開帳の三浦薬師如来霊場をめぐって散歩をしているのです。
六つの札所をめぐりました。
第14番札所 五劫山 天養院(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-
第15番札所 金剛山 浄楽寺(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-
第16番札所 降鏡山 福本寺(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-
第17番札所 紫雲山 正行院(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-
第18番札所 沙白山 万福寺(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-
第19番札所 医王山 正観寺(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-
海岸沿いに寺、町、村を旅する。三浦薬師如来や正確には三浦薬師瑠璃光如来だそうです。その瑠璃光とは日の光に輝く三浦の海の色の瑠璃色であるような気がしました。
つづく


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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