えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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西部邁さんが入水自殺という。たまにテレビで西部邁さんの語る「伝統」とか「日本」とかに、しゃらくさい、そんなこと、おいらは知らねーよ、ぐらいに思うこともあった。

昔、CSの朝日ニューススターで放送されていた番組「西部邁・佐高信の学問のすゝめ」はおもしろくて、よく見ていた。リベラルの論客、佐高信と保守の論客、西部邁が思想を語り合うというような内容で、毎週、思想家やら本やら映画を一つ決めて、論じ合っていた。論争するというより、佐高さんが西部さんの聞き役にまわっていたな。なんか漫才のボケとツッコミみたいで、以外に二人はとても仲が良さそうだった。ある回では南アフリカのアパルトヘイトに抵抗したネルソン・マンデーラを描いた映画「インビクタス/負けざる者たち」を取り上げて、西部さんは、人権について、そして、人種差別がいかにヒューマニティに反する最悪なことであるかを熱く語っていた。

佐高信さんが西部邁さんの思い出話を書いています。この二人、どこか通じ合う友情もあったのかな?

論敵なのに嫌いな人間は同じだった西部邁
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こんな夢を見た。とあるもう閉店してしまったバーの前を通り過ぎると、なにやら人の気配がして、店は開いているよう。ぼくはバーの中に入っていく。そこにはバーのマスターがいて、真っ白いダブダブのスーツを着て、ニコニコと笑いながら、四匹の小さな犬とともに写真撮影をしている。ジョン・レノンの「ウェディング・アルバム」の白いスーツをダブダブにしたスーツがマスターにとても似合っているし、何よりも犬たちががかわいい。なんて楽しそうなんだろうとその姿をぼくは見ている。

そこで目が覚めた。あまりにバーのマスターが幸せそうで、ぼくは見ているだけで、声もかけられなかったのです。けれど、いつか、白いスーツをぼくも着て、ぼくもかわいい犬たちと記念撮影をするでしょう。ところで、「ウェディング・アルバム」のCDのボーナス・トラックだったり、"Happy Christmas"のアナログ・シングル盤のB面だったりするオノ・ヨーコの「リッスン、ザ・スノウ・イズ・フォーリング (ほら、聞いてごらん、雪が降っているよ)」はいいなぁ。

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年があけけてしばらくしたらずっと風邪っぴきで調子悪かったのだけど、映画を見に行きました。それは気になっていたドロタ・コビエラ監督の「ゴッホ 最期の手紙」。

黒澤明監督のオムニバス映画「夢」の中の一篇「鴉」を思い出した。「夢」は黒澤明の見た夢を映画にした短編集で、「鴉」では黒澤明がゴッホの絵の中に入り込み、ゴッホに出会うというものだった。ゴッホを演じているのはアメリカの巨匠監督・マーチン・スコセッシだったのだけれど、耳を切り落としたゴッホが、どうして描かずにいられるのか、すべては素晴らしいと言い、油絵の具をキャンバスに塗りつけるのだった。

「ゴッホ 最期の手紙」では更に進化し、観客はゴッホの絵の中に入り込み、フランスのオーヴェールをゴッホの死を巡る謎解きの旅をすることになる。感動しました。ぼくは美術館で絵を見るのが好きで、いろんな絵を見たきて、たくさんの美しい絵に出会ったのだけれど、ゴッホの絵には美しさを越えた何かすらあると思う。この映画でゴッホの絵の美しさすら超えた何かも、その死も謎であるまま残ったのだけれど、エンドロールを見ながら、その死を悼み、泣いてしまったのだった。

ゴッホ~最期の手紙~
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堀沢麻衣子さんと司拓哉さんの著した「1日で感動的に声がよくなる!歌もうまくなる!!」を読んだ。ボイス・トレーナーの言うことはみんな似かよっていて、あとは実践あるのみかもしれないけれど、ぼくはうまくなるというよりも自分らしい、ぼくにしか歌えないような歌を歌いたいと近ごろは思うのだった。

アメリカやイギリスにはサム・クックとかオーティス・レディングとかミック・ジャガー、ジム・モリソン、ジョン・レノンとポール・マッカートニージャマイカにはアルトン・エリス、トゥーツ・ヒバート、ブラジルにカルト―ラ、ジョアン・ジルベルト、ブルースの世界にロバート・ジョンソン、いろんなぼくの好きなシンガーがいるけれど、みんな違っていて、けれども、みんなその人らしい歌を歌っているではないか。負け惜しみかもしれないけれど、うまいというよりも、その人らしい歌を聴きたいし、ぼくも真似ではないぼくの歌を歌いたいのです。過程で真似もしてみるけれど、やっぱぼく自身ということだと思う。

そうだ、オーティスの名唱を聴きましょう。元気になるよ。すばらしい。おやすみZZZzzz.....

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風邪でうなされつつ、内田樹さんの著した「街場の天皇論」を読んだ。今は休刊となった「Sight」という雑誌があったころ、高橋源一郎さんと内田樹さんお対談がおもしろく、楽しみに読んでいたのを思い出す。ある号では二人は皇室こそもっとも強力な平和と民主主義を守護する勢力ではあるまいかと、論じていたのだけど、その論の様々なヴァリ―エーションが一冊の本になり、平成の終焉も近しくなり、上梓された。

多分、内田さんが、今、最も書きたかったのはこの本の終章「「日本的状況を見くびらない」ということ―あとがきにかえて」ではなかろう? ここにはとても怖いような彗眼があるように思われる。ぼくたちは死者たちの立ち上がる姿を何度も見てきたけれど、再びその姿に畏怖するのではなかろうか?





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「滝田ゆう展」を開催していた弥生美術館で売られていた松本品子さんの著した「滝田ゆう 昭和×東京下町セレナーデ」を読んだ。松本品子さんは弥生美術館のキュレーターで図録のようなこの本には美しい滝田ゆうの絵が多数、掲載されている。

年譜によれば滝田ゆうは一九九〇年、平成二年に御年五八歳で急折していたのであった。細かく描かれた絵を見ると、これでもか、これでもかと細かく描き足されたありし日の下町の風情に、命を削ってペンと筆を走らせていたのではないと思わせる。ジャンルは少し違うけれど、フランスの印象派から点描画を極限ま押し進めたジョルジュ・スーラの生涯がダブるな。

滝田ゆう、家庭では癇癪もちの良きお父さんであったそうです。唯一の気晴らしが街歩きとお酒。飲み仲間の嵐山孝三郎に飲み屋のカウンターに置かれたグラスを指し、滝田ゆうはこう言ってのぞきこんでいたという。

「ほら、コップ一杯の焼酎に虹が出ているよ」







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根津神社に詣でました。

そして、てくてく歩いて行って、弥生美術館で「昭和×東京下町 滝田ゆう展」を見ました。この人も今は無き漫画雑誌「ガロ」に掲載した「寺島町奇譚」ブレイクしたのか。偉大な漫画雑誌だった。漫画原稿も多数、展示されている。平成も過ぎ去ろとしていて、忘れられてゆく昭和のノスタルジーがぼくを惹きつけるのです。

その後、谷中銀座をぶらり歩き。お正月だからか、酒屋さんの店頭でプラスチックの容器でのコップ酒が売られていて、呑んだ。夕暮れの小さな谷中の町通りを歩くと、着流しの着物は着ていないけれど、もう気分は滝田ゆうです。

根津神社はやっぱ根津権現といったほうが下町情緒がありますな。御神籤をひいたら「大吉」。

「第十二番

 大吉

 さくらばな
 のどかに にほう
 春の野に
 蝶もきて まふ
 そでの うえかな」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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