えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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星野道夫さんの著した「森と氷河と鯨 ワタリガラスの伝説を求めて」を読んだ。アラスカやシベリアへワタリガラスの神話を古老から聞こうと旅する話だった。

その旅の途中で星野さんはヒグマから襲われるという事故によって1996年8月8日、43歳で急折したのだった。「家庭画報」に連載されたこの文章は、あと二回が残され、書かれなかったその二つ章に変えて、最後の日々の日記が載せられた。

この本を読み終えて、ぼくは、ヒグマの事故ではないもう一つの話を想像してしまう。

ある夏の夜、星野さんはキャンプのすぐ近くの外にいる獣の気配に目を覚ます。気づけば、テントの小さな空気を通す穴から、一匹の熊が覗いている。ついに来てくれたかと星野さんは思い、静かに眠ったふりをする。星野さんはこうも思う。私は襲われるのではない、むしろ、私は、野生の生きものの捧げものになるのだ、ありがとう。静かな夜、オオカミの遠吠えとワタリガラスの鳴く声も聞こえてきた。

本当は何があったのかは何も書かれていないし、もちろん、ぼくもわからない。

ぼくの読んだ文庫本での池澤夏樹さんの解説の文にドキリとする。池澤夏樹さんの解説によれば星野道夫さんの親友でもあるシリア・ハンターはこう言ったそうだ。

Life is what happen to you while you are making other plans(人生とは、何かを計画している時起きてしまう別の出来事のこと)である。

この本に散りばめられたたくさんの星野道夫さんの撮った写真があまりに美しい。






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見に行った原爆の図丸木美術館で購入した岩波ブックレットシリーズの中の一冊、原爆の図丸木美術館の学芸員であり、館長でもあられる岡村幸宣さんの著した「《原爆の図》のある美術館 丸木位里、丸木俊の世界をつたえる」を読了した。

二段組、63頁の小さな本を読み、「原爆の図」が世界を旅する絵であることを知った。まず、この連作の絵が初めて描かれた1950年から数年、日本中をいろんな人たちの力によって巡回している。一番の新しくは2015年にアメリカのワシントンDCとボストンとニューヨークに旅をし、2016年にはドイツのミュンヘンを旅した。

そんな世界のいろんあところで、いろんな人とこの絵は出合い、いろんなことを人と絵は語り合う。「《原爆の図》のある美術館」からの引用です。

「内戦の国から来た青年は「絵の中から音が聞こえる」と耳を塞ぎました」

けれども、帰るところは埼玉の静かな川辺にある小さな私設美術館で、そこで人の命のためにその絵自身が祈りつづけているようなのです。

再び、「《原爆の図》のある美術館」からの引用。

「ぜひ実際に、そして何度でも、丸木美術館に訪れて下さい。絵画が呼び起こす想像力は、遠く離れた時間と場所をつなぎ、生と死の世界を交錯させます。きっとそこから、新たな視界が開けていくことでしょう」






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最近は車を滅多に動かさない。それで、乗ろうとするとバッテリーが上がっていて、エンジンがかからないということが二度もあった。一カ月に一回は車を動かした方がいいのかもと思い、月に一回は車でちょっとだけの遠出をする。以前から行ってみたいと思っていた原爆の図丸木美術館にドライブした。

丸木位里さん、丸木俊さんの共同制作の「原爆の図」が展示されている埼玉の北の方の個人美術館です。静かな川のほとりの美術館は今は亡きご夫妻の自宅兼アトリエを改造した小さな美術館であった。

「原爆の図」を見ながら、ピカソの「ゲルニカ」を連想もした。あのピカソの「ゲルニカ」は、ピカソ自身が制作の指揮にあたったその精密に復元したタペストリーがニューヨークの国際連合本部の国際連合安全保障理事会議場前に飾られているというのだが、重要な議決の前には、なんということか、青いカーテンが張られ、見えなくさせられているという。あぁ、国連にはシャガールの「平和」のタペストリーも飾られているのだが、戦争や殺し合いは終わらない。

史上初であった一般市民への無差別な爆撃であったスペイン、バルセロナへの空爆を描き、反戦を訴える「ゲルニカ」が国連に飾られているならば、ぼくは丸木夫妻の「原爆の図」も、同じように国連に飾られるべきなのではと思ったのだった。

何点もの「原爆の図」を見ると、核兵器ほどヒューマニティーに反し、残酷なものはないと思う。そして、ぼくはある時からある国がある国を「ならず者国家」と名指しするようになったのを知っている。しかし、核兵器を持っている国、核兵器を持とうとしている国こそ、ならず者ではなかろうか?

日本が国連の核兵器禁止条約の議決で反対に票を投じたことを知った時は暗澹たる気分になった。ぼくの生まれ育ち、今、生活している、被爆国である日本は、何を目指し、どこに行こうとしてるのだろうか?

話は絵画にもどり、「原爆の図」は政治についての絵ではなく、屏風に書かれてはいるけれど、日本画でもなく、西洋画でもなく、ヒューマニティーと人の命についての絵なのだと思う。

帰りの道で渋滞に巻き込まれ、ぼくにも丸木俊さんのような人がいたらいいのにとも思った。丸木位里さんと丸木俊さんはジョン・レノンとヨーコ・オノのようだ。家に帰ったらジョンとヨーコの"Sometime in New York City"と"Double Fantasy"を聴きます。

原爆の図丸木美術館 / Maruki Gallery For The Hiroshima Panels
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こんな夢を見た。ぼくはバンド・メンバーとその取り巻き連中、十数人でライヴ・ハウスに行こうと、電車で移動している。今夜のライヴではボーカルに専念するために、ぼくはいつものギターは持っていない。みんな、ガヤガヤしていて楽しそうだ。ぼくたちはとある駅で下りて、川が大きくなり海と出会うようなところ、そんな川沿いの道をライヴ・ハウスに向けて歩き始める。すると、空はとてもきれいな夕焼け空に変わっていくのだった。川辺にいた水着を着ている知らない大きな女の子が、川に飛び込む。川は茶色い泥で濁っているけれど、気持ち良さそうだ。女の子はみんなも泳ぎなよというやうな身振りをしている。あたりには信じられないほどの美しい黄金色の夕焼けが広がり始めた。

そこで目が覚めた。なんか、この夢はお金持ちになる夢という気がする。物心、両方とものお金持ち。夕焼けは翌日の晴天の予兆なのだそうだよ。

ゆめゆめうたがふことなかれ
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イギー・ポップの"The Idiot"というアルバムはデヴィッド・ボウイがプロデューしたアルバムで、このアルバムのレコーディングによってイギーは麻薬禍から抜け出したというのは本当だろうか? 東と西に分裂していたベルリンの壁に囲まれた西の方の街のレコディング・スタジオ、ハンザ・スタジオで録られたCANやNEU!、Kraftwerkらのジャーマン・プログレに影響されたかのようなこのアルバムから美しいバラード"Tine Girls"を意訳してみました。こんなイギーも大好きです。おやすみZZZzzz.....

♪♪♪
一日が始まって
あなたは生きていたくないと思う
あなたはそばにいる
あの娘すら信じられないから
彼女のいたずらや
彼女が昔話をして
彼女が変な顔をするのに
あなたはただ笑っているんだよ
まるで彼女の何もかもを知っているみたいに
そのやせっぽちな女の子を欲しいとも思う
そして、彼女が歌ってくれたらなって思う

ふとあたりを見回すと
何人ものやせっぽちの女の子たち
彼女たちは冗談も言わず
昔話もしないのだけど
あなたはこんなことを考えている
彼女が歌ってくれたらなって
思うがままに歌ってくれたらいいのになって
まるで森の幽霊か精霊かのように
あれも欲しい
これも欲しいってねだってくれたらなって
そんなことをあなたは夢に見る♪♪♪

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ジム・ジャームイッシュ監督がロックンロール・バンド、ストゥージズの伝説を追った映画「ギミー・デンジャー」を見た。

イギー・ポップ、かっこいい! ストゥージズ、かっこいい!

語りまくっているイギー・ポップの話を聞いて、ぼくは、イギーって以外にいい人なのかもしれないと思ったのだった。イギーは、子どものころは貧しいトレーラー暮らしで、クラスメートからばかにされていたといい、けれども、おれを自由に育ててくれた両親を宝だという。そんな彼が、ロックの殿堂入りでのスピーチで、先に逝ってしまったバンド仲間、ロン・アシュトンやデトロイトの過激なライバル・バンド、MC5をクールだとリスペクトを表明し、ロックンロールを始めるすべての貧乏な子どもたちはクールだと満面の笑みで語っていたのだった。(とてもいいシーンだったんです。)そうなんだ、そうやって、おいらも始めたんだよ。

それから、ジム・ジャームイッシュも最高にかっこいい。このユーモアとウィットにとんだスタイリッシュ映像センスもまさしくクールで、ぼくは彼の映画の大ファンです。

そして、イギー・ポップとストゥージズにもどり、ストゥージスはファースト・アルバムが、イギー・ポップは「ラスト・フォー・ライフ」が大好きです。

映画『ギミー・デンジャー』公式サイト






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今月のぼくの歌う予定です。

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このほかにもちょこちょこオープン・マイクなどに出没します。

遊ぼー!
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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