えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

小学校の五年生の頃から、夜にテレビで映画を見るのが好きになって、それで見た映画「イージー・ライダー」の中で、The Jimi Hendrix Experienceの音楽も使われていて、その使われた曲"If 6 Was 9"が入っているアルバム"Axis: Bold As Love"をティーンエイジャーになったぼくは、いつも学校から帰ると何度も聴いていたのだった。
あー、「イージー・ライダー」のデニス・ホッパー、かっこよかたな。あのころは、年齢による視聴制限とかも緩くて、アメリカン・ニュー・シネマなどとも呼ばれていた、やばい映画を子どもの分際で夜のテレビでいっぱい見たのを思い出す。「俺たちに明日はない」とか「真夜中のカーボーイ」、「明日に向って撃て!」。どの映画も衝撃的に刺激的で、アウトロウの主人公が、みんな、死んでいくとこがいい、などと明くる朝、友だちと学校で話していた。
そんな時代の空気をめいっぱいつめこんだこの"Axis: Bold As Love"の中の"Little Wing"は、あの時代の映画の中のあっなく死んでいくアンチヒーローへのお別れの歌にも聞こえてしまう。あっけなく旅立つJimi Hendrix自らの追悼の歌のようでもあり、天使に手を引かれて空の向こうに昇っていく、過ぎてしまった時代遅れのアウトロウの姿が今でも見えるかのようだよ。


邦題で「ジョンの魂」とされていたこのアルバムの出会いはぼくが中学生だったころで、ティーンエイジャーだったあのころ、毎日、聴いていました。
生々しい詞と音楽、そのたった3人でのバンド演奏、ジョン・レノンのボーカル、ギター、ピアノ、オルガン、クラウス・フォアマンのベース、リンゴ・スターのドラムスが衝撃でした。一曲づつビリー・プレストンとフィル・スペクターがピアノで参加していて、 なんと、オノ・ヨーコは空気担当。
このアルバム直後のジョン・レノンのインタビューを掲載した、後に「回想するジョン・レノン―ジョン・レノンの告白」、「レノン・リメンバーズ」として改版される片岡義男さんの訳した「ビートルズ革命―ジョン・レノンの告白」をむさぼるようにして読み、毎日、毎日、「ジョンの魂」を聴き、感動に打ちのめされていました。




吉野源三郎の著した「君たちはどう生きるか」を読んだ。本屋ではいろんな出版社の「君たちはどう生きるか」が近頃は平積みされているし、宮崎駿さんの新作ジブリアニメのタイトルが「君たちはどう生きるか」だそうだし、ということで興味津々、読み始めたのです。
主人公のコペルくんとは地動説のコペルニクスから取っているらしいことは、すぐに気づいた。すると、ぼくは、子どものころに読んだガリレオガリレイの自伝を思い出したのです。異端審判の裁判にかけられたガリレオガリレイは有罪とされ、獄につながれてしまうのだけれど、その裁判で彼は、それでも、地球は動いていると、つぶやいたという。真実をつらぬき、いいつづけることは、なんと厳しいことなんだろうと、子どもごころに思っていた。
この「君たちはどう生きるか」の初版が出版されたのは、盧溝橋事件の起こった1937年、日本と中国の間で戦争が本格化し、日本は軍国主義と全体主義にひた走り始めたその時、子どもたちのために書かれたこの本は、流れに抗い、流されまいとする錨のような書物だったのではなかろうか。そいいう意味でも、戦後、改版されたものよりも、岩波文庫の初版こそ、読まれるべきだという気もする。倫理とか正義とか社会のありかたや科学のの気づきと同時に抵抗の本。
しかも、この岩波文庫版、丸山眞男のすぐれた解説「「君たちはどう生きるか」をめぐる回想 ―吉野源三郎の霊にささげる―」もあり、大人が読んでもすばらしい。けれども、子どものころちゃんと読んでいたらな、と少し思いました。
主人公のコペルくんとは地動説のコペルニクスから取っているらしいことは、すぐに気づいた。すると、ぼくは、子どものころに読んだガリレオガリレイの自伝を思い出したのです。異端審判の裁判にかけられたガリレオガリレイは有罪とされ、獄につながれてしまうのだけれど、その裁判で彼は、それでも、地球は動いていると、つぶやいたという。真実をつらぬき、いいつづけることは、なんと厳しいことなんだろうと、子どもごころに思っていた。
この「君たちはどう生きるか」の初版が出版されたのは、盧溝橋事件の起こった1937年、日本と中国の間で戦争が本格化し、日本は軍国主義と全体主義にひた走り始めたその時、子どもたちのために書かれたこの本は、流れに抗い、流されまいとする錨のような書物だったのではなかろうか。そいいう意味でも、戦後、改版されたものよりも、岩波文庫の初版こそ、読まれるべきだという気もする。倫理とか正義とか社会のありかたや科学のの気づきと同時に抵抗の本。
しかも、この岩波文庫版、丸山眞男のすぐれた解説「「君たちはどう生きるか」をめぐる回想 ―吉野源三郎の霊にささげる―」もあり、大人が読んでもすばらしい。けれども、子どものころちゃんと読んでいたらな、と少し思いました。




J・A・バヨナ監督の「ジュラシック・ワールド/炎の王国」を見ました。この映画にはやはり製作総指揮としてスティーヴン・スピルバーグも関わっています。原題は"Jurassic World: Fallen Kingdom"で訳すと「墜ちた王国」。
アルフレッド・ヒッチコック監督の監督の「鳥」を思いおこさせるパニック映画の王道にスクリーンから目が離せません。クリス・プラットの演じるオーウェン・グレイディは不死身のヒーローで、ブライス・ダラス・ハワード演じる恐竜保護グループのトップ、美しい女性、クレア・ディアリングと恐竜たちを守る冒険の旅が続いていきます。
そして、ヴェロキラプトルのブルー、遺伝子工学によって生まれたとされるインドラプトル、スティギモロクら、恐竜たちもこの映画の主役であることは言うまでもない。映画の中の彼らがリアルすぎます。
熱帯の廃墟趣味やらゴシック建築のお屋敷の舞台。
そして、何にもその心が傷つけられていない小さな少女だけが世界への愛と命の尊厳を救うことができるのか。
おもしろかった。
映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公式サイト 大ヒット上映中!


1968年にリリースされたThe Rolling Stonesの"Beggars Banquet"は、ぼくのもっともよく聞いたStonesの色褪せない名作です。
"Sympathy for the Devil"での悪魔への共感に始まり、"Salt of the Earth"の労働者階級への賛歌でフィナーレを迎える乞食たちの祝宴なのです。間に散りばめられたカントリー・ブルーズやカントリー・ゴスペルも素晴らしい。"Street Fighting Man"はベトナム反戦運動の熱い夏を助長するとして、少なからぬラジオ局で放送禁止となりました。
昔、NHKFMでの渋谷陽一か坂本龍一のロックの番組に出た村上龍が、フランスの五月革命、ナンテールやソルボンヌでの学生運動やゼネストでのデモにMick Jaggerが先頭で参加している写真を音楽雑誌で見つけて、自分たちも高校をバリケード封鎖したと話していたのを思い出す。中上健次との対談でもそのことは語られて、龍さんは、自分たちは謹慎処分となり、明けたころは1970年で何にもなくなっていたと言っていた。ぼくが「ロック」の「ロ」の字も知らない子どもだったころ、にいちゃんたちはみんな、長髪だったな。
さて、"Beggars Banquet"に戻り、この祝宴はBrian Jonesへのお別れの晩餐会になってしまう。ここで聴くことのできる"No Expectations"のBrianのあまりに美しいスライド・ギター、"Jig-Saw Puzzle"のあまりにかっこいいスライド・ギターにぼくは泣いてしまうのです。


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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