えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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山梨県の早川町に向けてドライブしながら旅をしました。





ところどころで富士山の写真を撮ります。富士さんは偉大だ。この俗世に忽然と現れたかのような霊気もあらたかな巨大な美しい威容にいつも圧倒されてしまいます。

ところで、早川町などのそこらで、大きな土塁をぼくは見た。リニアモーターカーの新幹線の工事なのであろうが、それは早川町を通り過ぎるだけ。通り過ぎれよ。今、たくさんのローカル線は廃線寸前だという。地球は一部の人間だけのためではないんだよ。

けれど、ぼくの泊まった早川町のヘルシー美里は静かでもありました。食堂で給仕をしている人と泊り客の人が話をしていて、なんでも、この宿のもとももとの廃校となった早川中学校の卒業生だったそうで、ロビーに掲げられた卒業写真にものっているという。この町に足りないのは、超特急で通り過ぎる新しい新幹線ではなく、子どもの姿や遊ぶ子どもの笑い声ではなかろうか。

近くに野鳥の楽園でもある南アルプス邑野鳥公園もあるのです。ここから数キロ北に行けば川ではたくさんのヤマメやイワナが泳いでいて、本当に大切なことはなんだろう? 夕方にクマダカが校庭の上を飛んでいるらしいのをぼくは見た。旅人のわがままかもしれなことを承知で、ここは鳥や魚が安心して暮らせるところでであってほしい。
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旅先の宿で藤原新也さんの著した『日々の一滴』を読みました。なんか、旅先でテレビを見ることってなんくなりましたね。昔は、旅先で見たテレビ番組は、それぞれの地方のローカル色が何かしらあって面白くも感じこともあったのですが、今はどこも同じ。それと同時に、地方から人はいなくなり、町や村はくたびれていった。この『日々の一滴』はそんな時代の写真付きの日記といった佇まい。

今は戦争準備を進めているような最悪へ向かう時でもあるようにぼくには思えてしまい、この本は、記録と記憶として今を残すべく、藤原さんは上梓したのではあるまいか? この『日々の一滴』は現代にあらわれた永井荷風の『断腸亭日乗』のようでもあるのです。






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志田歩さんの著した『THE FOOLS MR.ロックンロール・フリーダム』を面白くて一気読みました。

ぼくは、伊藤耕という希代のシンガーというよりもロックンローラーと同時代に歩め、生きれたことを奇跡のようにも思ってしまいます。1980年代はRolling Stonesが来日しなくても、日本にFOOLSというどびきりいかしていて、いかれてもいた、魂そのもののようなソウルフルなロックンロールバンドがあるからいいとも本気で思っていました。その伊藤耕について、彼の生涯のバンド、FOOLSについてあるゆることが書かれていて、『THE FOOLS MR.ロックンロール・フリーダム』は面白すぎます。

そうか、耕は自由ということについて、自分の人生を賭けて、挑んでいったのではなかろうか? それを歌と音楽にその時、その時に表していった。そして、この世界を去った後も、刑務所の中の死について、真相を求めて、妻の満寿子さんの起こした裁判が、現在、継続中でもあります。死してなお真実を求めている。ぼくは応援しております。








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瀬々敬久監督の『ラーゲリより愛を込めて』を観る。年の瀬にドスンと感動し、感涙してしまった。

この映画を見る前に,ぼくの亡き父もシベリアの抑留者であったことなどを思いだす。もしも父がこの映画を観たのなら、どう思っただろうか、などとも考える。この映画の主人公のように極寒の果てに地でたくさんの死も見ただろうが、父は戦後を生きぬいた。これ以上に何があろう?

そして、父にとって戦後の世界は、いつまでも戦後であったのかもしれないとも、なぜか思ってしまう。たぶん、片時も戦争のことは忘れたことはなかったのではなかろうか?

『ラーゲリーより愛を込めて』もそのような映画であると思った。

映画『ラーゲリより愛を込めて』公式サイト
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大江健三郎の『新しい人よ眼ざめよ』を何度目かの再読。クリスマスの近くには、このエポックメイキングな名作を読みたくなってしまう。前に読んだ時とは違うところで感動している自分に気づき、以前は速く読みとばしていたところを丹念に読んでいたりする。

生涯で再び読みたい本がたくさんある。この『新しい人よ眼ざめよ』は、今の時代にこそ、さらに光輝いている、という発見もあった。

絶筆宣言をしてしまった大江先生、沈黙を破り、ぜひとも何かを書いてください、ぼくは心貧しくも願っています。






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クリスマス・イブに小田急相模原のELTOPITOで歌っています。ぼくの出番は午後の三時ぐらいからです。遊びに来てね。

えいちゃんのライブ・スケジュール
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渋谷のサクラホールに『沖縄のウタ拝2022』を見に行きました。

二部構成の一部の後、右隣にいた女子がそのまた向こうの女子に、どうだった、と聞かれ、沖縄のうらみつらみを感じた、と答えていましたが、その声は涙に濡れているようでした。

音楽と映像て綴られる沖縄の近現代を表した叙事詩は、その願いと祈りで未来を照射するよう。

フィナーレはCoccoの踊り。子どものころバレエをしていたというバレリーナそのもののほっそりとした手足の長い彼女の全身を舞わせる踊りの美しさは沖縄そのものでもあるようなのです。

劇場を出て、ぼくは、戦争のない世界に行きたいな、と思っていました。戦争のない沖縄では足りません。戦争のない日本でも足りません。ぼくは戦争のない世界に行きたいのです。

沖縄のウタ拝 2022
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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