えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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このようなコースはどうだろうかと思い、昼は横浜にぎわい座で寄席の落語を聴き、夜は横浜スタジアムでフレーフレーベイスターズ。


横浜にぎわい座、けっこう広い寄席でした。古今亭文菊師匠の「ちりとてちん」に大笑い。桧山うめ吉さんの小唄に江戸風情のゆたったりとした粋な風が軒下に流れます。こんな感じのこれいいな~。

「水の深さを 棹で知る 船頭さん 心をはかる棹は ちょいと ないかいな」

主任は桂歌春師匠の「たがや」で江戸の笑いのきっぷのよさ。笑う門には福来る。

夜は横浜スタジアムはたくさんの残塁で広島東洋カープに負けた横浜DeNAベイスターズ。(行った日は5月2日。)明日があるさ。

席は右翼内野のウィング席で小高い急な斜面の丘の上から野球を見るようでした。急な階段をトントンと駆け上り、トントンと駆け降りる若いビール売り子を見て、おれにはできねーなと、自分の齢に思い至ります。

また明日、神聖な暇つぶし、遊びをがんばろうと、おいらの心は浮浪雲。
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川崎市岡本太郎美術館に『顕神の夢―幻視の表現者』展を見に行きました。


大本教の始祖である出口なおの書に始まるこの展覧会は近年ぼくが見た展覧会の中でも特に強烈な印象を受けました。一度見てから、今見たものは何なのだったのだろうと再度、展覧会を巡り直し、買う予定のなかった図録も買ってしまいました。

出口なおから始まり、村山槐多らを経て、草間彌生らの現代に至る五十一名もの画家の絵を見て、その隣に掲げられた画家たちの文を読んでいると、彼らにくらべ、ダリやマグリットらのヨーロッパのシュールレアリストも理性によって縛られているとぼくは思わざるえないほど、強烈な印象をぼくに残しました。買ってきた図録をときほどき、この驚きを再び追体験したいと思います。

開催中の展覧会|川崎市岡本太郎美術館
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代官山の「晴れたら空に豆まいて」で濱口祐自さんのソロライブを見ました。


紀の国の南の町、勝浦からやって来た奇跡のギタリスト。楽しいMCのおしゃべりも含めて最高でした。この紀州なまりを聞いていると父の故郷である福岡の田川の言葉とどこか似ているようなのが、なんだか不思議です。

そして、そのギターの響きには、ラグタイムをやっても、ミシシッピーのブルースを弾いても、オリジナルを演奏しても、そこには、熊野速玉大社や那智の滝の風が吹き抜けているようで、もし、中上健二が生きていたら、大絶賛していたのではないか?

エリック・サティの曲を弾いてくれないかなと、ぼくが心の中で思っていたら、「グノシエンヌ」を聞かせてくれたことの偶然にも嬉しい感激ものの最高の夜となりました。
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山梨県の小菅村の小菅川にフライフィッシングをしに行きました。

魚、発見、ドライフライを流して何度も魚がパクリと咥えたかのようなシーンを見たのですが、フッキングできません。くやしいな~。

奥多摩湖に注ぐ川の自然は美しいです。「Fishing Cafe」という雑誌の最新号にミュージシャンでフライフィッシャーでもある高橋幸宏さんの追悼記事があってその中の幸宏さんの言葉を思い出しました。

「どうして、こんなややこしい釣りをするのだろう? 餌を付ければ簡単に釣れるのに」

「そうか、僕は自然の中に生き物がいる風景が好きなんだ」

「川はいつも、水が動いている」

ぼくも同じです。釣ってもフィッシング、釣れなくてフィッシング。(釣りたいけど…)
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東京都美術館に『マティス展』を見に行きました。

マティスは最晩年に自分の生涯を振り返りつつ、インタビューで「自分の生涯はとりたてて事件のようなものはありません」と答えたという。84才までもの生涯を長く生きた穏やかな人生であったろうとぼくはこの巨匠に同意しつつ、変革を自らにの絵に課したかのようなマティスの作品そのものが事件ではなかったのかとも思いつつ、美術館を見て歩きました。

アンリ・マティスは1954年に亡くなり、人からは「色彩の魔術」と呼ばれ、マティス自身は「私は人々を癒す肘掛け椅子のような絵を描きたい」といったその絵は、半世紀をを経た今も、世界中の人を虜にし、愛されている。素晴らしいことです。

マティスを心の師と仰いだ佐藤製薬のゾウのキャラクター「サトちゃん」の生みの親である画家、猪熊弦一郎はマティスに自分の絵を見せた時、マティスから「おまえの絵はうますぎる」といわれ、衝撃を受け、それが自分の原点になったと後に述懐している。「色彩の魔術師」は「線の魔術師」でもあったとぼくは『マティス展』を見ながら思い、この猪熊弦一郎を巡るエピソードはいかにもマティスらしい。

事件のようなものは何もなかったマティスの生涯の最晩年に自らの芸術の集大成として手がけた南フランスの港町ヴァンスにある小さなカソリックの礼拝堂「ロザリオ礼拝堂」にいつかぼくは行ってみようと思い、美術館を後にした。

マティス展|東京都美術館
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小川さゆりさんの著した『小川さゆり、宗教2世』を読みました。読み進めると苦しくなってしまう。旧統一教会、家庭連合やそれと類することをしている宗教法人は、日本での宗教法人の資格を取り消されるべきだとも思う。「第6章 「小川さゆり」の誕生」での呪縛から逃れ、はばたいた小川さんの生き方に感動し、何だかビリー・ホリデイの"God Bless the Child"という歌を思い出す。こんな歌詞です。意訳してみました。

♪♪♪
得る人があれば
失う人もいます
聖書は福音を説いているのです

ママももっています
パパももっています
けれど、神様は自分でつかむ子供を祝福するのです

そう、強いものはさらに強くなり
弱いものは小さくなっていく
かっらぽのポケットの中にはやっぱり何もない

ママももっています
パパももっています
けれど、神様は自分でつかむ子供を祝福するのです

お金があれば友だちはたくさん
ドアの前には人だかり
使い切って一文無しには
誰も来なくなる

金持ちの親戚からパンのかけらをもらっても
それ以上のことはしてくれない

ママももっています
パパももっています
けれど、神様は自分でつかむ子供を祝福するのです

もう何も心配することはないよ
あなたは自分でつかんだんだもの♪♪♪

小川さゆりさんに幸あれ。






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藤沼伸一監督の『GOLDFISH』を見た。藤沼伸一監督はパンクバンド「アナーキー(亜無亜危異)」のギタリストであった人で、「アナーキー」は今でも現役で、そう、当初のままのメンバーで再結成してるのだが、映画はその再結成をまつわる話で進む、藤沼さん自身の自伝的内容なのであった。

アナーキーはヤマハのアマチュア音楽コンテスト「East West」で優勝し、メンバーが20才かそこそこの頃、1979年にメジャーデビューしているのだが、ぼくは何だかパンクのインデペンデンスの精神に反するようで、ある種、批判的な目でも見ていた。メンバー全員が当時の国鉄のつなぎの工務員の制服をユニフォームにして、滅茶苦茶カッコ悪いと思ってもいた。けれども、NHKFMの渋谷陽一さんの番組か何かで、Clashの「London Is Burunig」の替え歌である「東京・イズ・バーニング」を聴いて、その振り切れっぷりが実にかっこいいと思いもした。

「東京・イズ・バーニング」は「何が日本の□□だ」などと歌っていて「□□」には「象徴」とか「天皇」とかという言葉が入るらしいのだが、ブザー音がその言葉のところに入っていて、何を歌っているかは聞こえないけれど、歌詞の全体を聞けば容易に推測できるものだった。それは、イギリスのSex Pistolsの「God Save the Queen」への日本からのアンサーソングのようなのだった。ファーストアルバム「アナーキー」は10万枚売れた後、「東京・イズ・バーニング」が右翼の攻撃にさらされ、発売中止になり、今、売られているCD版には「東京・イズ・バーニング」は入っていない。表現の自由は日本で確実に無くなってきたことの実例がこれではないだろうか。40年つづいたbacklash(反動)にもより、バブル経済の凋落後、日本は30年間衰退しつづける。

Sex Pistolsの「God Save the Queen」についてはどうだろうか? このまえYou Tubeで見たのだが、しつこくBBCに放送終了時に国歌の「God Save the Queen」をかけないのかと抗議が来ていたのだそうだ。それに応えて、それでは私たちの「National Anthem」をかけましょうとアナウンサーは言い、Sex Pistolsの「God Save the Queen」がかかって、その日の放送は終了していた。イギリスは腐ってもフランスと並ぶ民主主義の本拠地であることがうらやましくもあるな。

さて、藤沼伸一監督の『GOLDFISH』を見ながら、ぼくはこの映画を見ながら、21世紀の今、ロックバンドという存在はどこに行ってしまったんだろうと思いもし、それはあたかも絶滅危惧種のようでなないかとも思う。けれど、多分、ぼくが知らないだけなんだろうな。映画館には若い人もやくさん来ていた。ふと、Clashの名曲「Stay Free」を思い出し、口ずさむ。自由でいろよ。『GOLDFISH』は面白い。感動しました。藤沼伸一さんはたくさんの尖った映画も見て、知っていそうだ。ロックを知っている人にも、知らない人にも見て欲しい映画であります。

映画『GOLDFISH』公式サイト
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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