えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

本好きのぼくですが、村上春樹の小説はほとんど読んだことがなかった。東日本の地震を数字に表われない何かも知りたく、そういう災害の何かを思ったり、感じたりしたくなって、ふと物語を読みたくなり、阪神大震災の後に「震災のあとで」と題され書かれた短篇集を読んでみた。とてもおもしろくて、共感するところがたくさんあった。この連作集は「神の子どもたちはみな踊る」と名前を変えて、単行本として発刊され、文庫本ともなった。そのタイトルはジャズ好きの春樹さんいかにもというものだけど、その一篇はなんとも言えない苦くて甘い読後感を残す。春樹さん著の「ポートレイト・イン・ジャズ」も大好きな一冊だったことを思い出す。
そうだ、イスラエルやカタルーニャでの受賞の時の村上春樹のスピーチにぼくはまっとうなシンパシーすらおぼえていたのだった。放射能漏れつづける福島の原子発電所に「かえるくん、東京を救う」に登場する「かえるくん」が今、悪と戦っているのではないかという奇妙かも知れない思い描きすらぼくは心にしたのです。

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