えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ここ数年、ぼくのオーディオセットでもっとも音が鳴らされたアーティストがジョアン・ジルベルト。このギターの弾き語りのミュージシャンがボサ・ノバを発明したと言われている。ブラジルのバイーア州のサルバドール市から大都会のリオデジャネイロに出たきたジョアンはナラ・レオンらの住むアパートに移り住み、そこで、引きこもり、風呂場で毎日毎日、ギターと自分の歌でサンバの複雑なリズムと哀愁のメロディーを奏でようとして練習に励み、半年後に自分のスタイルを神から受け取る。50年前の話です。ジョアンの音楽をライブで始めてぼくが聴くはずだったけど、結局の来日中止となってしまった。酷い腰痛のジョアンはブラジルから日本へのフライトが耐えられないとドクターストップがかかった。しかたないのだし、今はジョアンの回復を祈るのみ。がんばれ、ジョアン。いつか、お願いだから、ぼくに生でそのギターと歌を聴かせておくれよ。

波乱万丈の長い人生だったけど、まだまだ続くのさ。1970年代には、ブラジル社会の変化、軍事政権に耐えられなくなって、ブラジルを旅立ち、ホテル住まいの亡命生活のような日々もあったという。1980年代にブラジルに戻ってきた時には、心無い人たちからの裏切り者というレッテルの拒絶すらあったという。しかし、その音楽の美しさは強かった。ブラジルの音楽大使のようなカタエーノ・ベローゾは21世紀になった今、もっともいいのは沈黙だけど、それ以上のものはジョアン・ジルベルトだけだという。物静かだけど、美しくやさしい自由の具現者、ジョアン。

ジョアンはブラジルのポルトガル語のさまざまな曲になんと美しい命を吹き込む。自分自身の作曲作詞はあまりないのだけど、このジョアンのこの短い詞を紹介し、回復を祈って、ジョアンに送ります。

「オバララー
歌は愛
オバララーを聞けば
心は幸福
この歌を聞けば 愛が見つかる
君の心を 誰かがわかってくれる
だから この歌をお聞きよ オバララー」

オバララーはジョアンのこと?
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Year End Partyを日本語にすると、忘年会ですが、ぼくが歌を習っているスクールGroove(http://msgroove.jp/)での忘年会で歌を歌った。実は、この歌を歌うのは世界広しといえども、ぼく一人しかいない歌で、しかも、それを作ったのは、ぼくではないらしい。ある日ある時、ぼくの胸に降ってきた歌で、降らせたのは誰だかわからなく、わからないまま、歌いつづけるしかないだろう。こんなクリスマスの歌だけど、ぼくが作ったのではない、この歌が大好きで、12月になると歌いたくてしかたなくて、今年は歌う機会があったことに、この歌の本当の作者(だれだかは、わからないけど、知っている)に感謝をしている。こんな詞とそれに音楽まで添えられて、胸に降ってきた夜を経験したことがあることは確かなのだ。だから、歌う。今年だって、きっと、まだまだ続く。

「クリスマスイブの夜
雪の降り積もったこの町に
たくさんの星が降ってきて
ぼくの長靴に入ってきたのさ
ぼくは空飛ぶブーツをもらったよ
世界中の星空駆け抜けて
なきべそかいている子供たちのために
プレゼントをしに出かけよう

ぼくの古い長靴は
いくつかの星屑を吸い込み
いまや空飛ぶブーツになった
ぼくはぼくの正しい願いをかなえる時さ
広がり始めた暗い雲をふりはらって
満天に星空を輝かせ
泣きべそかいている子どもたちのために
この歌声だけを胸に響かせよう」

演奏してくれたみほちゃん、せっちゃん、きんちゃん、にしやん、ありがとう。すばらしかったよ。
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こんな夢を見た

「死んだ友だちにばったり相模大野の街で会ってしまう。友だちは車で機材を運んでくれないか、とぼくに頼む。東洋大学か高円寺のライブハウスにでもギターとかアンブを運んでくれと言うのだろうか? ぼくは、ああ、いいよ、と答える。彼は死んだはずだから、何か、すべて知りえないことも知っているのではないかと思い、おれって、(おれの人生の中で)結婚することってあるのかなぁと聞いてみる。友だちは何も答えない。けれど、ぼくの目に「1年」と彫られた銀のプレートが入ってくる。そのプレートはふられる前のサイコロ、引かれる前のタロットカードのようなもので、それが答えということではないことをぼくは知っていて、その銀のプレートをどうすればいいのだろうかと考える。ぼくは、もっとも気になっていることを友だちに聞きたくなる。おまえって死んだんじゃなかったの、と聞くと、友だちは見たこともないような暗い顔をし、うつむき、だまってしまう。ぼくは彼に体温があるのかどうか、それによって、何か分かると思い、彼にさわってみる。服ごしにほのかに体温が伝わってくる。?! 生きているのかも。」

そこで目が覚めた。すごくさびしかった。分析医の誰か、診断してください。
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強烈な香りのウィスキーです。クレゾールというか、消毒液というか、みたいなこの香りが、ふきさらしのアイラ島の海の泥から由来するのだろいうか? アイラ島のウィスキーの中でもこの香りは強烈だが、すぐにとりこになり、ぼくの中でナンバー1なのだ。味は甘いのにすっきりしていて、かすかかなトロみみたいなものを感じて、それが香りとともに舌に余韻を残す。などと書いていて、ふと、お酒の好みは異性の好みと通じているのかもしれないと思ったりする。みなさん、どうですか?
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ある飲み会でどんなタイプが好きかと問われて、くちびるの厚い人と答え、ぼくはくちびるフェチかもしれないと言ったら、みんな、どん引き。ぞくぞくしてきたとも言われた。どういうこっちゃ? さらに調子に乗って、目がパッチリ大きい人と言ったら、さらにどん引き。鼻がに少しぶたみたく上を向いてる人と言うと、さらにどん引き。それで、その飲み会界わいでの色恋ざたは、これからは起こりえることもなくなったわなぁ。きっと、さらに変な人、あぶない人と思われていること必死。けれど、これでいいのだ。そして、これには何か邪悪な香りもただよわす気がする。どうしてだろう?

最近、「ロバート・ジョンソン クロスロード伝説」という本をRobert JohnsonのCDをかけながら、読んでいる。Robert Johnsonはミシシッピー出身の1930年代に活動した十字路で悪魔に魂を売ったと言われる伝説の実在のブルーズマンで、禁酒法時代にMOONSHINE(月の明かり!)と呼ばれる密造コーン酒好きのアル中の酔っ払いで、好きな女のあとを追いかけ、毒を盛られ死んだとされ、大切なものを失うことの失望を超えた恐怖すら歌った。その本当の足跡は深い霧につつまれている。ある精神分析医は彼の歌を聴き、統合失調症、昔の言葉で言うと精神分裂病の診断を下す。

いつもRobertの歌を聴くと、悪魔に憑かれているようだと思いながら神聖な最上のゴスペル、霊歌のような響きも感じ、打たれていた。放浪する彼は最後のメモ書きにこのように書いたそうだ。

「ナザレのイエス、エルサレムの王、わたしは知る、わたしをあがなう者は生きておられ、わたしを墓から呼ぶだろう」

Robert Johnsonは苦悩の歌ばかり歌ったけれど、勝利者なのだ。すべては良し。

この本の表紙を見ると、死んだ友だちとそっくりだと思う。やさしいやつだったなぁ、、、
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自由ヶ丘のマルディ・グラでのCHAIRSのライブ、とても良かったとお客さんに言われたけど、当分はCHAIRSはお休みで、ライブはないもよう。今夜、聴いてくれたみんな、ありがとう。来てくれたお客さんからラストライブと言われて、ドキリとする。そんなことはないと思うけど、誰も明日のことはわからない。

来年はレコーディングしたいなぁ。自分の歌を残しておくのです。昔、山口冨士夫の「プライベート・カセット」というアルバムを聴いて、衝撃と深い感動をおぼえたことがある。シンプルな冨士夫のギターボーカルとチコ・ヒゲのパーカッションのコラボレーションであった。そのイメージが夢として、心に残っているのです。残しておけば、自分が死んだあと、聴かれるでしょう。ロバート・ジョンソンみたいなのだ。神様、ご加護を!

来年も地道に動こう。永遠に残る35分のための協力者、求めます。

真夜中の十字路で黒いスーツの紳士と取り引き・・・
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本当に久々のCHAIRSの集大成ライブです。お店もニューオーリンズ料理がおいしいし、最近のチェアーズの音楽は深みを増していて、ブルーズにみまわれてつづけるとろんした変な目付きの歌手のソウルとあいあまって、ロバート・ジョンソンのように、伝説の存在になること、必至です。
ぜひ、ぜひ、来てくだされ。

Live Information CHAIRS

Place: Marudi Gra 東京都世田谷区奥沢5-29-10 リブレB1 TEL. 03-3722-6892

Date & Time: 2008年11月30日(日)OPEN:19:00 START:20:00
http://www.jiyugaoka-mardigras.com/
東急東横線・大井町線自由が丘駅南口改札を出てすぐ右折。電車高架下をくぐった先のコンビニエンスストア「ampm」のあるT字路を左折。最初の信号の角に建っているクリーム色の4階建てビル地下。駅より徒歩3分。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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