えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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今年も町田にある薬師池公園の梅畑がきれいです。今の季節は、古い呼び名で「雨水」、降る雪が雨に変わるころ、梅の花咲くの中で雪解け、夢の中ですね。
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こんな夢を見た。ぼくはある女の人とデパートの中で会っている。その女の人は、ぼくに渡したいものがあると言って、屋上までついてきてとも言う。ぼくと女の人が屋上に行くと、大きな丸いテーブルにぼくの知らない男たち五人がすわり、ウィスキーを飲みながら、宴会のようなことをしている。五人とも髭づら、1970年代のロック・バンド、イーグル―スやザ・バンドの人たちのようだ、もしくは、そんな雰囲気をただよわせている。その男たちの中の一人から、バッグを受け取り、その中から何か、もしかして大切なものを取り出して、渡そうとするのだけど、ああ、そうなのか、と思い、さらに、ぼくは、彼女が遠いところの人になったような気がして寂しいな、とも思う。

そこで目が覚めた。彼女は何を渡そうとしたのだろうか。もうすこし、目覚めず、夢の中にいればよかったかもしれないけれど、その秘密も時がくれば、解き明かされるのかな。
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河合隼雄さんの著しわしたものを河合隼雄さんの子息の河合俊雄さんが編纂した岩波現代文庫の「<心理療法>コレクション」の中の一冊「ユング心理学と仏教」を読む。「I ユングか仏教か」の章でなぜ、自分の心理療法の患者への治療を進めていくうちに、仏教の考え方へ近接すらしていったのか、その発端から始まり、「II 牧牛図と錬金術」では十牛図の物語に興味深い紐解きもなされ、その後、西洋から東洋、東洋から西洋へとその文化を照射しつつ、さらなる東洋の思想の深みに錘をおろすかのようなのだ。

「まえがき」でデイヴィッド・H・ローゼンさんが河合さんへ捧げている芭蕉の句です。

「此のあたり目に見ゆるものは皆涼し」

「IV 心理療法における個人的・非個人的関係」ではこう述べられる。

「人間関係を個人的な水準のみではなく、非個人的な水準にまでひろげて持つようになると、その底に流れている感情は、感情とさえ呼べないものではありますが、「かなしみ」というのが適切と感じられます」

この章はこう結ばれる。

「クライアントにそのような楽しい世界のよさを教えたりするよりよりも、心理療法を行うとき、私はかなしみの中心に自分を置こうと心がけている、と言えます。その場にずっといると、楽しい世界が自然にひらかれていきます」

河合さんは学者や文筆家であるよりもまず、悩み苦しむものを治療しようとする医師であったような気もするのです。そして、河合隼雄さんの「エピローグ」でのしめくくりの言葉としてあげられた作者不詳の西洋人の詩「1000の風」。

「『1000の風』
訳 南風椎

私の墓石の前に立って
涙を流さないでください。
私はそこにはいません。
眠ってなんかいません。

私は1000の風になって
吹きぬけています。
私はダイアモンドのように
雪の上で輝いています。
私は陽の光になって
熟した穀物にふりそそいでいます。
秋には
やさしい雨になります。

朝の静けさのなかで
あなたが目ざめるとき
私はすばやい流れとなって
駆けあがり
鳥たちを
空でくるくる舞わせています。
夜は星になり、
私は、そっと光っています。

どうか、その墓石の前で
泣かないでください。
私はそこにはいません。
私は死んでないのです。」






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ありがとう、ヒロコちゃん。ありがとう、高雄文さん。ありがとう、村上店長。ありがとう、あたたかいお客さま。

小田急相模原エルトピーとトでのライブのようすです。楽しかった。

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町田に用があり、その用の前に町田天満宮に足を運びました。梅の花がきれいです。見ごろですよ。お参りをし、御神籤をひいてみました。

「第十八番 御神籤

渦(うず)を巻(ま)く
谷(たに)の小川(おがわ)の
丸木橋(まるきばし)
渡(わた)る夕(ゆう)べの
こゝちするかな

運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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「大江健三郎自選短篇」を読了した。デビュー作「奇妙な仕事」から1992年の「マルゴ公妃のかくしつきスカート」までさまざまな短篇を大江さん自身が新たに加筆修正をほどこしたもの。

「I 初期短篇」、「II 中期短篇」、「III 後期短篇」に分かれていて、時代につれて、文体が変化してきたことも判る。その中で、ぼくは異質なものを無理やり接合したような文体でもある「II 中期短篇」が一番おもしろかった。その「II 中期短篇」なのだけど、連載の抜粋がほとんで、読んでいくと、そのすべてを読んでしまいたくなる。「I 初期短篇」は戦後文学の時代潮流を受けとめ、椎名鱗三や梅崎春生の小説とどこか近しいものもあるように感じた。「III 後期短篇」の「火をめぐらす鳥」は枯れた澄み切ったふうで、小説家の年齢をかさねて変わっていき、それに合わせて小説の変わっていくのかと思った。

どの時代の作品にも、何か小さな啓明のようなものがあり、感動しました。とくにラストに収められた「火をめぐらす鳥」は美しくて深く、ずしんと感動しました。






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梅の花が咲いていてきれいかもしれないと思い、近く、相模原市の上溝にある亀ヶ池八幡宮に行ってみたら、梅の花はあたりまえのようにとても美しかったのです。お参りをし、願いごとをし、御神籤を引いてみてみました。びっくりしました。神さまっているんですね、そんなふうに普通に思ったのです。このまえ、禅のお寺で仏さまの智慧に少しだけふれて、そして、神社で神さまの計らいのようなお知らせなのです。ありがとうございます。こんなご託宣でした。

「第二十七番 御神籤

ときくれば
枯木とみえし
やまかげの
さくらも花のさきにおいつゝ

運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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