えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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大城道則さんが編著した「死者はどこへいくのか 死をめぐる人類五〇〇〇年の歴史」を読了した。

この本は太古の昔から現在まで、人類が死というものと考えてきたのかを、書き表したもの。読み物というより、研究者が書いた学術論文で、少し難しい。

大城道則さんが「はじめに」と「あとがき」と古代エジプトの死生観、 月本昭男さんが旧約聖書の死生観、松村一男さんがギリシア・ローマ時代の死生観、菊地達也さんがイスラム教の死生観、久恒晃代さんがインドの死生観、設楽博己さんが日本の先史時代の死生観、伊藤由希子さんが古代日本人の死生観、竹内整一さんが近代日本人の死生観を書いた。

やはり日本人の死生観に親しみを感じてしまいます。伊藤由希子さんの書いた平安時代初期の「日本霊異記」の世界が深沢七郎の「楢山節考」に結節していくところが興味深く、さらに、竹内整一さんの章に出てくる近代の仏教思想家、金子大栄が親鸞の「歎異抄」の註解で述べた「花びらは散る 花は散らない」を美しいと思ったのです。





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今月のぼくの歌う予定です。

えいちゃんのライブ・スケジュール

このほかにもちょこちょこオープン・マイクなどに出没します。

遊ぼー!
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小川洋子さんの著した「博士の愛した数式」を読了した。おもしろかった。

数学の博士、家政婦さんと彼女の子どもである十歳になる男の子のこの物語を読みながら、ふと友だちのもと数学教師の彼を思い出した。子ども好きな彼がもっと齢をとれば、この物語の老数学者のようになるのではないかと想像してみた。それは、ちょっぴり楽しい想像でもあった。

三人を結びつかせているのは数学の数式、数でもあり、阪神タイガースなのでもあり、三人の胸の奥にある純真さのようなものが暖かい。

阪神タイガースのエース、江夏豊の背番号は28で、それは完全数だというのがこの小説に出てくるけれど、ぼくの大好きなシカゴ・ブルズのマイケル・ジョーダンの背番号は23だった。数学としてはどういう数字なだろう?






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ニューヨークの国連本部での核兵器を法的に禁ずる「核兵器禁止条約」の交渉会議に日本が出席していない光景、その空いた席に"wish you were here"(「あなたがここにいてほしかった」)と書かれた折り鶴が置かれた光景を見てショックを受けてしまった。なんて寂しく悲しい光景なのだろう。

ぼくは妄想してしまう。今の日本の政治の中枢にいるならず者のチンピラたちが進めている方向に強い違和感を持った人たちに集まってもらい「時代に抗う歌たち」とタイトルしたコンサートを開くこと。プロのミュージシャンにも来てもらう。中川五郎さんには「一台のリヤカーが立ち向かう」を、日倉士歳朗さんには「ダニー・ボーイ」を歌ってもらう。伊藤耕のフールズも呼ぼうかな。墓場から忌野清志郎や江戸アケミに蘇ってもらって歌ってもらおう。歌を歌う友だちの顔も数人、思い浮かぶ。鈴木邦男さんにはスピーチしてもらおうかな。ぼくは最前座で一曲か二曲、歌えばいいや。

今時、こういう趣旨では公民館は貸し出してもらえないかもしれないし、とあるライブ・バーの店長は政治の主張のあるライブはやらないと言っていたのも思い出す。彼らのいうところの「美しい日本」の時代が来ましたね。

書けば実現する一歩だという気がして書きました。
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毎年、春がやってくると歌いたくなる曲があります。ぼくが作ったリズム&ブルースのバラード"Bad Boy"。弥生の三月と卯月の四月はこの歌が歌いたい。すると、あのころとちっとも変っていないのに気づいてしまう。そして、いつかは終わるのだけれど、最近、知った美しい言葉は、

「花びらは散る、花は散らない」

どうか、どこかで、いつか、聞いてください。ついには、ありとあらゆるところにぼくはいて、道端で、酒場の暗がりで、工場の片隅、中学校の体育館、そして、きみの台所で歌っているかもしれません。

♪♪♪
この暗い暗い夜を昼間に 胸につもった 悲しい気分を
ぶっとばすには どうしたらいい
着飾って 街をあるいたもんだぜ
毎晩 パーティーをひらいたもんだぜ
Oh Baby 君はしっているかい

胸につもったBad Bad Blues ぶっとばせると 思ってたさ
いつでも どこでも 何度もMakin' Trouble
頭のいかれた不良なだっただけさ
I'm a crazy lazy bad boy
Oh Baby 僕は知りたいのさ

人生は風に負けないPine Trees
一杯花咲くCherry Trees

I'm a crazy, lazy
Bad boy, bad boy
Bad Boy, bad boy♪♪♪
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最近、「はらいそ 細野晴臣&イエロー・マジック・バンド」をよく聴いています。トロピカルル三部作のラストを飾る名盤です。片足を冥界に入れたような、それでいて明るい摩訶不思議なポップ・ミュージックです。

後の細野さんのインタビューを読むと、サイケデリック時代のバッド・トリップの後遺症や人生のトラブルからのセラピーとしてこのアルバムを作ったように思うと述べられておりました。横尾忠則によるジャケットのコラージュは、細野さん曰く、曼荼羅だそうです。この人は飄々としていそうで、人生で何度か地獄を見た人ではありますまいか。

今、聴くと「東京ラッシュ」に始まり、「四面道歌」、「ファム・ファタール~妖婦」、「シャンバラ通信」、「ウォーリー・ビーズ」に行き、「はらいそ」でしめくくるオリジナル曲の流れに細野さんの心模様が本当によくわかる気もするのです。その間に素敵なカバー曲もちりばめられていて、アルバムのラストはこんな言葉の歌でしめくくられています。

♪♪♪
いつか ぼくも街も黄昏
愛を待つ人のもとへ行く
アディオス フェアウェル サヨナラ♪♪♪

きっと、極彩色の地獄巡りから、やっと帰ってこれたんだね。まだまだ旅はつづくのだけど。







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こんな夢を見た。ぼくはとある山間の地下道のような山道を歩いている。とても歩きにくい半分地下であるような歩道を歩いていくと、湖に面した公園に出る、松の木、梅の木、桜の木がたくさん植わっているけれど、梅も、桜も咲いていない。小さな茅葺屋根の茶屋もある。そこでぼくは一人で、山の中の静まった湖を眺めている。数日が過ぎ、ぼくは再びその湖のある山間に訪れる。知っている半分地下の道を進んで、湖のほとりの公園に行こうとする。雨の降った後のその道はぬかるんで、壁となる土からは水がしたたっていて、崩れた土砂が行き止まりになっている。ぼくは道を引き返し、半地下の道の入り口あたりから湖を眺めている。すると、一人の女子が半地下ではない道なき道、湖のほとりの葭の原を、植物をかき分けて歩いて行くのが見える。その女子は、背筋を伸ばし、公園のところまで歩いていき、その湖のほとりで裸になり、まだ春も来ていない水に飛び込み、泳ぎ始める。彼女は自由に気持ちよさそうに、すいすいと泳いでいるのを、ぼくは眺めている。

そこで目が覚めた。今度、湖で彼女が泳いでいるのを見たなら、ぼくも泳いでみようと思うのです。そして、湖はぼくの心のことかもしれず、そこで誰かが自由に泳いでいるのです。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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