えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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このまえ、去ってゆく台風の中、伊豆半島をぐるっと車で一周する旅をした。泊まったところは、ぼくの隠れ処となったかのような、いつもの小さな入り江の町、松崎。夕日のさすころ、松崎だけ黒い雲が、どこかへと吹き抜け行ってしまったかのようでもあったのです。海が青いね。人がやさしいね。夕焼けがきれいだね。

来宮神社


下田港


石廊崎



石室神社


雲見浅間神社


雲見


松崎









伊那下神社


伊那上神社


土肥達磨寺


土肥


土肥金山


沼津


大瀬


大瀬神社


神池


三島大社

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めずらしく破顔一笑しているあちきですが、手の位置とギターの位置が不思議にずれている。どいうことなんだろう? 誰か、光学的に説明してくれんだろうか?
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川崎の東扇島公園での渋さ知らズが結成30年とのお祭り「渋大祭」に行ってきました。

前日の夜、渋さ知らズ以外にどんなバンドが出るんだっけと思って、ネットでチェックしてみると、なんと、Sun Ra Arkestraの名前があるではないか。信じられないような気持になった。なんでも、突然にニューヨークから川崎に、この祭りのためだけのために飛行機に乗って大人数、やって来るのだそう。ぼくの目当ては渋谷毅オーケストラ、栗コーダカルテット、そして、ニューヨークからのSun Ra Arkestra、やっぱりトリの渋さ知らズなのでした。

渋谷毅オーケストラで久しぶりの生ジャズを聴いて、栗コーダカルテットでなごんで、若い衆の中村佳穂だのクラムボンだのビール飲みながら芝生に寝そべり見て、夕刻に空はにわかに晴れ渡り、Sun Ra Arkestraが演奏し始めた。"Sunset"と歌詞に出てくるバラードを演奏すると、川崎の港の向こうに夕焼けの赤いグラデーションが広がり、音楽もその景色もあまりに美しく、感動のあまり、涙がほろりと目頭を熱くさせるのだった。Sun Ra亡きあとSun Ra Arkestraはリーダーにしてアルトを95歳にして豪快にフリーキーに吹き鳴らすMarshall AllenのSun Ra Arkestraで、Sun Raはもうそこにはいないけれど、確かに30年以上前にぼくが見たのと同じく、そこに降臨していたのだよ。Sun Raはミュージシャンにも、ミュージシャンでない人にも、いつもこう言っていたという。

「きみができないことをきみはやりたまえ」

Sun Raに初めて会った時、Marshall Allenが、覚えたばかりのフルートをどんな風に吹けばいいのかと尋ねると、Sun Raはこう答えたという。

「きみが一度も聞いたことのない音を奏でるのだよ」

それは、多分、無限ということかもしれない。潮風を感じながら、赤く染まった夕焼のもと、Sun Ra Arkestraのスウィングに合わせて聞いていると、音楽は無限に美しいと感じた夢のひと時であった。

そのあと、ザゼン・ボーイズの騒音ぽいハード・ロックの後、さらなる騒音のような渋さ知らズが始まった。数えきれないバンド・マンの中にSun Ra ArkestraのMarshall AllenやMichael Rayも入って吹いている。次から次へと出てくるダンサーたちも合わさり、それは地底から蘇ったものらの、喜びや悲しみ、怒りなどのありとあらゆる感情をないまぜにして喚き重なり合う咆哮のようで、ぼくは口をあんぐりとあけて笑い、そして、叫び出さずにはいられないようであったのだ。

渋さ知らズ、30周年、おめでとう!
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加島美術という画廊に「小早川秋聲―無限のひろがりと寂けさと―」展を見に行く。

小早川秋聲が単に戦争画だけの日本画家でなく、戦争画がその残した多くの画業に一部であることを知るのだが、あまり広くはない画廊に小早川の最も有名な「國の盾」は飾られてあった。もとは「軍神」という題であったこの絵は、この絵の依頼主であった陸軍から受け取りを拒否され、その時は、桜舞う背景であったものが、戦後、幾度かの改作が小早川自身の筆によって加えられ、背景は垂らしこみという手法で黒く塗りつぶされ「國の盾」となったそうなのである。ある美術批評家はこれを平和を志向する戦後社会との妥協であるとし、ある美術批評家は兵士の真実に迫ろうとしてのことだという。

ぼくは小早川秋聲の画集を加島美術で買い、家でそれを見つつ、その画集の中ほどの頁に「國の盾」があって、それを、それを戦争経験者であった亡き父の部屋に置いておくことを想像してみる。父は、あの画集は何だ、あの本の中に変な絵があったな、あんな絵は父さんはもう見たくないのだよ、というのかもしれないし、いわないのかもしれない。それよりも、父はすでに奈辺のありとあらゆるところにいて、ぼくの見たものなどは、常にすでに見ているような気がした。

さて、小早川秋聲のことにもどり、小早川は戦後、大病の後、父を継ぐの僧籍に戻り、絵筆はあまりとらないようになり、観音菩薩などの仏画、富士、月、日の出、日の入りなどの絵を時々描くようになる。画業を始めたころのきらびやかさはそこになく、淡く慈しむ光が、この世も、あちらの世界もやさしく包むかのようなのだ。

小早川秋聲―無限のひろがりと寂けさと― | 加島美術
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ブレイディみかこさんの著した「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」がおもしろくて、一気読みしてしまった。

みかこさんは、日本の福岡に生まれ、イギリスと日本の間に行き来するうちにアイルランド系のイギリス人と暮らすようになり、結婚し、子どももでき、今はイギリスのブライトンという町の元公営住宅地に暮らしている。元底辺中学校に通うことになった中学生になる息子をとりまくいろいろな話が十六話。一話一話がおもしろく、イギリスと日本の違うところと、それでも地続きの同じ時代の世界にいる共通なとこと、そこから透けて見えてくる日本について考えさせられ、しまいには、子どもたちの持つ希望というようなものに十六回も感動してしまった。

ときおり出てくるみかこさんとその大型トラックの運転手をしている旦那さんの会話が漫才のボケとツッコミのようにおもしろかったりして、そこに割って入り、はっとするようなことを口から漏らしていたりする中学生の「ぼく」。例えば、二つのルーツを持つ両親に生まれた子を「ハーフ」というのは差別で、「ダブル」といった方が良いらしいのだけれど、それもどこか差別であるかもしれず、中学生の「ぼく」は「ハーフ・アンド・ハーフ」でいいんじゃない、半分と半分を足したら「1」になる、などという。なるほどなぁ。もっと詳しい内容は本を読んでお知りくださいとみなさまにお勧めします。

さて、この話は今も新潮社の「波」に連在中で、続編が本となるでしょう。もちろん楽しみです。

このムービーはみかこさんぼ大好きなJohnny RottenことJohn LydonのSex Pistols解散後のバンド、Public Image Ltdです。この本のプロモーションのインターネットでのインタビューを見たら、ぼくも好きなこのバンドのTシャツを着ていた。おやすみZZZzzz.....







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ブレイディみかこさんの著した「女たちのテロル」を読む。三人の女性、日本の金子文子、イングランドのエミリー・デイヴィソン、アイルランドのマーガレット・スキニダーの生涯が並走して語られるこの本を読みながら、良い方にも悪い方にも時代が変わる時、怒れる若い女たちが立ち現れるのだろうかと、思う。この三人を表すだろう言葉を、サフラジェットが19世紀の終わりから20世紀の始まりにかけてイギリスで女性参政権を求めて戦った女たちのことであるということわりをいれて、そのエミリー・デイヴィソンの最期の文章をこの本から引用します。

真のサフラジェットとは、自分自身の魂を持たんとする女性の決意を体現するものだ。
神の言葉は永遠の真実である。「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の魂を失ったら、何の得があるだろう?」
そして、この理念を実現するために、もっとも進歩的なフェミニストたちは、今日、すべての犠牲を払っても徹底的に抵抗するに至ったのだ。

(Tom Robinson Bandの"Right On Sister"に出てくる"Suffragette city"とはこのことだったのか。)

Right on sister!






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蒸留酒では泡盛が好き。沖縄の直球ど真ん中、王道の泡盛といえば「久米仙」です。おいしいなぁ。このパッケージも素敵ですね。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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