えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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御朱印集めのためもあり、横浜にある熊野神社、師岡熊野神社に参拝し、隣にいまします天台宗の寺院、熊野山全寿院法華寺にも参りました。

法華寺はなんでも明治時代の廃仏毀釈により、いったんは廃寺になったのを、昭和の時代に人々の寄進により再興された寺院だそうです。

熊野神社といえば、神武天皇の東征を導いた神鳥、八咫烏です。今ではサッカーのJリーグのエンブレムにもなっていますな。その熊野神社で八咫烏の形に折った御神籤をひくと「大吉」。

「天の助けによって災難はきえます。
 正しい行いをし、貧弱を助ければさらによくなります。

 1番 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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一ヶ月に一回、車の洗車をしに、洗車場に行きます。洗車場を後にしたぼくは、その近くの亀ヶ池八幡宮にお詣りをし、御神籤をひくと、「大吉」でございました。

「第二十七番 御神籤

 ときくれば
 枯木とみえし
 やまかげの
 さくらも花の
 さきにおいつゝ

 初めは冬の枯木の葉おちて花もなく淋しく此末如何なろうかと気遣うも其内に春となって花さく如く末よき運なり何事も慎め退屈せず時をまてば必ずよし

 運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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弘理子監督の『鹿の国』を見ました。諏訪大社の御神事をとらまえたドキュメンタリーにして、奈良時代から伝わり、そして、途絶えた冬の儀式を再現したものでもあります。

鹿が神への捧げものとして奉納されるそれは、何やら神秘的でもあり、その営みが愛おしくもあります。ぼくは、この映画『鹿の国』を見ながら、クロード・レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』や柳田國男の『遠野物語』、宮澤賢治の『鹿踊りの始まり』を連想していました。月並みな言葉ながら、鹿の捧げの供犠には自然、命への畏敬があって、いよいよ残酷さの止まらない西洋の近代以降への抗いすらあるようにも思えるのです。

諏訪大社では、近ごろ、僧侶たちを向かい入れ、儀式さえ行わていて、近代の受容である明治維新より前の伝統に立ち帰ろうとしているようであることに、ぼくは驚いてしまうのです。立ち戻った鹿の国の、その霊力は人にもおよび、人と国の本来を取り戻すかのようでもあるのです。

映画「鹿の国」公式サイト
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町田市国際版画美術館に『2025年新蔵作品展』を見に行きました。同時に展示されている町田市の小学生の書道の展示会も見ました。たくさん並ぶ、筆で書かれた漢字に圧倒されるやら、楽しいやらです。

漢字が現在も字として採用されているのは、中国、台湾、日本だけだそうです。この前、読んだ柄谷行人さんの著した『帝国の構造』には、日本は中国の文化である漢字を自らに選択的に採用した、とありました。ベトナムやコリア(朝鮮・韓国)では、強制的に漢字を採用され、それによって漢字は、近代、廃止されてしまった。中国は帝国の中心にあり、ベトナムやコリアは帝国の周辺に位置し、帝国との軋轢や緊張、戦争を余儀なくされた。日本は帝国の亜周辺にあり、中国の文化を選択的に摂取できる。中国の王朝が隋の時、日本では邪馬台国の時であるけれど、隋に「日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す」と書を送り、「封冊」という中国の支配を拒否したそうです。その時、中国とコリアは絶えない戦争状態にあり、遠く日本にやっては来れなかった。中国の元が日本に侵略をしに来た時は、元がコリアの高句麗の戦いに疲弊した後であった。時に日本はコリアを援助し、コリアからの亡命者は首都としての京都の成立に貢献した。

話がそれました。話を町田市国際版画美術館に戻します。『2025年新蔵作品展』を見ながら、ぼくの住む隣の相模原市にはこのような美術館がないことが残念のような気がするのですが、どうでしょう? 新しく収蔵されたホアン・ミロや小野忠重の作品や同時に展示されている『『月映』とその時代―1910年代日本の創作版画』の岸田劉生の作品を見ながら思ってしまいます。相模原市には遠藤彰子さんや上条陽子さんをはじめ、多くの芸術家もおられるし、女子美術大学も存しています。けれど、常に財政の厳しい相模原市には無理な課題でもあるのかもしれません。

町田市国際版画美術館のある芹ヶ谷公園を散歩すると、椿の花が満開で美しい。

その足で母智丘神社にお詣りをし、自身の心身健全と世界の平和を祈願し、御神籤をひくと「大吉」。

「第四十三番 大吉

 風吹けば
  風吹く
   ままに
 港よしと
 百舟千舟
    うち
 つどいつつ

 何事も繁昌して心のままになるけれど心に油断があってはならない
 只今より来年の事をよくよく考えてやりそこなわぬ様十分の注意をしておきなさい

 運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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柄谷行人さんの著した『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』を読みました。柄谷さんは2022年に哲学のノーベル賞といわれるバーグルエン哲学・文化賞を受賞されておられ、その受賞の直接的契機となった『力と交換様式』より前、『世界史の構造』の後、同じテーマを扱った本であります。

柄谷さんいわく交換様式にのっとり、歴史に「A 互酬(贈与と返礼)」、「B 略奪と再分配(支配と保護)」、「C 商品交換(価格と商品)」が主流として交代しつつ現れれたとし、将来、それを越える「A 互酬」が高い次元で実現される何か「D X」が現れるとする。また、ヘゲモニー国家の帝国が出現し、その帝国が崩壊し、次の帝国のヘゲモニー国家を巡り、何らかの戦争となり、再び帝国が成立する。現在については、1970年頃、ヘゲモニー国家としてのアメリカ合衆国が失落し始め、帝国の崩壊期、戦争期が始まっている、とする。あらましはこのようなことであるらしい。

戦争期は実際に戦争が始まるが、今、世界大戦になれば、全世界が壊滅するかもしれない。付け足すに、ヘゲモニー国家は他国に対し福祉的であり、平和を保障し、世界宗教のような無私に近い倫理観を持つが、世界化された世界は戦争に耐えられず、「A 互酬」が高い次元で実現される何か「D X」が現れる。その他いろいろなことが、この本に書かれておりましたが、この本『世界史の構造』は希望を理論的に語ったものでもあります。アメリカでのトランプ政権の誕生、ウクライナ、中東など、別の視点での見方をぼくは教わったようでもあるのです。

哲学/思想/言語:帝国の構造
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町田市民文学館の『落語展』を見ました。今、静かな落語ブームなのかもしれません。柳亭小痴楽師匠の羽織、着物、手ぬぐい、扇子が展示されていました。小痴楽師匠のネタを憶えるための手書きのノートなども展示されていて、興味深い。落語初心者にお薦めの小さな展覧会です。
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ジェシー・アイゼンバーグ監督の『リアル・ペイン 心の旅』を見ました。ユダヤ人としての出自をもつニューヨークで育った若い二人の従兄弟同士がポーランドでガイドツアーの旅するという話。旅の終着点は祖母がアメリカに移民に来る前に住んでいた家で、ガイドツアーではユダヤ人の一斉蜂起の記念碑やアウシュビッツ強制収容所を巡るのだが、ポーランドでのユダヤ人の記憶の町並みの景色は遠景にあり、声高には語られない。その遠景にこそ、ぼくは作りものではないリアルを感じた。従兄弟同士は幼なじみなのだけれど、まったく正反対の性格で意見があわず、旅での口論がつづいていくだけで、これといったストーリーはない。

ユダヤ人はナチスのドイツにガス室に送られ600万人も殺された。恐ろしいことだ。翻って、日本の広島と長崎にトルーマンのアメリカによって原爆が落とされ、21万人が殺された。恐ろしい。今という時代となっても、ネタニヤフのイスラエルは爆撃により4万人の市民を殺し、その7割が女性と子どもだという。

映画『リアル・ペイン』に戻れば、祖父、祖母の時代に人類の犯した過ちにより、主人公たちは世代を越えて、いつ痛みだすかもしれない傷のようなものをかかえて、人生の旅をしているかのようなのだ。その痛みは忘れない方がいい何かであるとぼくは思う。

リアル・ペイン~心の旅~ | Searchlight Pictures Japan
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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